有名企業の社長に「ラグビー部出身」が多いこれだけの理由

NEWSポストセブン / 2019年9月30日 11時0分

W杯初戦は快勝した(撮影/藤岡雅樹)

 ラグビーW杯の日本大会は、日本財界の強力なバックアップに支えられている。その背景にあるのが、有名企業のトップには、なぜかラグビー経験者が多いという事実である。その理由を探ってみると、ラグビーとビジネスの意外な相関関係が見えてきた。

◆組織のなかで責務を果たす

 ラグビーW杯で熱戦を繰り広げる日本代表。そのオフィシャルスポンサーを務める代表企業が、大正製薬である。同社の上原明・会長は、中高と成蹊学園ラグビー部に所属し、慶應大学でも同好会で活躍した生粋のラガーマン。その上原会長の強い意向があって、大正製薬は2001年より日本代表のスポンサーとなっている。

 ラグビー経験者が有名企業の経営者になった例は、数多い。ユニクロ(ファーストリテイリング)やローソンの社長を歴任し、現在はデジタルハーツHD社長CEOを務める玉塚元一氏(慶應大学ラグビー部出身)、TBSホールディングス社長の佐々木卓氏(早稲田大学ラグビー部出身)、日本製鉄会長の進藤孝生氏(一橋大学ラグビー部出身)など。彼らは、今回のラグビーW杯の有力な支援者にもなっている。

 野球やサッカーなど、ラグビーより競技人口の多いスポーツは数あるが、有名経営者として知られる人物にラグビー経験者が多い印象を受ける。

 なぜラグビーだけが? ラグビージャーナリストの村上晃一氏は語る。

「ラグビー部出身の経営者が多いのは確かで、インタビューすると彼らが共通して指摘するのが、“ラグビーは組織で動くスポーツ”だということです。15人という球技としては最大級の人数に、それぞれ個性ある役割が与えられる。しかも、試合が始まれば監督はその都度指示しないので、自分たちで考えてチームを機能させないといけない。ラガーマンとして培ってきたことがそのまま会社組織でも生かせると、多くの企業トップは話していました」

 実際にラグビー経験がビジネスに与えた影響を公言する経営者は多く、西武HDの後藤高志・社長(東京大学ラグビー部出身)は、

〈トライを決める華やかな選手の裏に、相手に突っ込み、もみくちゃになりながらボールを獲得してくれる選手がいる。(中略)仕事も常に華やかなことばかりではない。一隅を照らし、それを尊重するカルチャーが大切だ〉(日経新聞8月16日付)

 と、仕事論に結びつける。

 早稲田大学ラグビー部出身で、現在は組織コンサルティングを手がける「識学」(東証マザーズ上場)の安藤広大・社長は、自身の経験からこう指摘する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング