高田文夫 立川志らくほどTVでブレイクした噺家はいない

NEWSポストセブン / 2019年10月1日 16時0分

イラスト/佐野文二郎

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、小僧のときから知る日大芸術学部の後輩、立川志らくがワイドショーの新MCとなったご祝儀コラムをお送りする。

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 今回の原稿はほとんど立川志らくへの御祝儀です。私の知る限りここまでテレビでブレイクした噺家はいないと思う。たしかに三平、円鏡(円蔵)は露出は多かったが、ポジションはあくまでもコメディリリーフ。かつて上方には仁鶴、三枝(文枝)と出まくっていたが……。

 今回志らくは、なんと毎日帯でワイドショーのメインMCだ。今まで通り10時25分からの『ひるおび!』を続行しながらの『グッとラック!』(月から金、朝8時から)である。この号が発売される9月30日からスタートというのだからめでたい。

 TBSはこのところしくじり続きで、『消えた天才』やら『クレイジージャーニー』が放送できなくなったとか。老婆心ながら、志らくがすぐに『消えたクレイジー』にならぬよう祈るばかり。ベンチに志の輔も談春もスタンバらせておくか。どちらにしても、ひと言多く正論を吐いちゃって自滅していく炎上商法とならぬよう。

 想えば35年も前か。私が若僧で超忙しくしている時、1日時間がとれたので日大芸術学部の落研の合宿へ顔を出した。学生達にとっちゃ憧れの爆笑王が来たので、パニックだ。そこに新間クンという学生がいた。

 ケン玉しかできない小僧さんだったが、私のネタをパクッたとかで落語だけは“ギャグだくさん”で面白かった。思いつめたそいつの手をとってあの立川談志のもとへ……さぁどうなるってところだが、そこらあたりの初対面のドキドキ、面白さをこの度、実は私が、一気に書きおろしたのである。

 私が個人的に心の中で「高田的三バカ大将」と呼んでいる日芸の後輩で少しは出世した男達との初めての出会いを中心に書いた。立川志らく、爆笑問題、宮藤官九郎である。分かる人は分かると思うが、今の日本の“笑文化”をリードしている男達である。

 書きおろしにこの連載コラム3年分を担当のお嬢様編集者が上手に取捨選択してただいま作っている真っ最中。10月30日刊行予定。タイトルが『面白い人のことばっかり!・ザ・笑売じょうずたち』(高田文夫、絵・佐野文二郎/小学館)である。予定に入れといて下さい。

 志らくのこの大活躍を一番喜んでいるであろう立川談志。2011年だから亡くなって8年。今年も命日がやってくる。そこで恒例「談志まつり」(有楽町よみうりホール)が11月20・21日。一門の落語にはさまって、20日夜の部には“高田文夫vs志らく”の、対談とは名ばかりの「公開小言」があります。お時間のある方はどうぞ。

※週刊ポスト2019年10月11日号

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