食欲を抑える方法「日中はなるべく糖質少ない食事を」と医師

NEWSポストセブン / 2012年10月1日 16時0分

 50才を超えても30 代に見える医師として大人気の南雲吉則(なぐも・よしのり)先生(57才)が、読者から寄せられた体に関する相談に答える。今回は、食欲抑えられないことについて。

【質問】
 食欲の秋。何を食べてもおいしく感じるし、すぐにお腹が空いて、たくさん食べてしまいます。特に甘いものがやめられません。当然ですが、食べたら食べた分、体重は増えていくいっぽう…。食欲を抑える方法を教えてください。(NINJIN・43才・主婦)

【南雲先生の回答】
 スイーツやスナック菓子を見れば食べたくなる、止められない…。ぼくもそういうときがありました。あ、ぼくはあんまりお酒が強くないから、甘いもののほうが好きだったんだよ。

 甘いものって、“体に悪いもの”として捉えられがちだけどそれだけじゃない。体を動かすエネルギーとしての役割もあるんだよ。まずは人のエネルギーのもとについて、基本構造をお話ししよう。

 人の体の中にはエネルギーとして、“グリコーゲン”という糖質と、“脂肪〟が蓄えられている。脂肪のほうは、1gが9kcal。燃焼効率がいいので、少量でたくさんのエネルギーを蓄えることができる。いっぽう、糖質は1gが4kcalしかないから、これだけで必要なエネルギーすべてを蓄えようとすると、体重がものすごく重くなっちゃうんだね。だから糖質のほうはごく少量しか蓄えられなくて、毎回の食事によって補給する体制になっているんだ。

 体重が重くなってしまう以外にも、糖質ばかりでエネルギーを補給することには問題がある。もし、朝・昼食に、ご飯や麺類など糖質中心の食事をしていると、たまっている脂肪は使われず、糖質ばかりが燃焼する“糖質回路”ができあがってしまうんだ。

 朝しっかり食べたのに、昼前にはお腹が空く、昼もちゃんと食べたのに、夕方にはもうお腹が空くというように、食欲が止まらなくなるんだよ。

 加えて、脳はわがままで、常に甘いものを要求する貪欲な臓器。甘いものを食べると、脳の“報酬系(幸せを感じると喜ぶ部位)”が刺激され、“ドーパミン”とか“エンドルフィン”という、麻薬性の物質が分泌されるんだ。

 甘いものを食べると、一瞬幸福感を感じるよね。これ実は、麻薬を摂取したときと同じ反応なんだよ。一度甘いものを食べて幸せを感じたら、脳は次の日もまた次の日も欲しくなって、しかもその量はどんどん増えていって、やめると禁断症状が出るようになってしまう。NINJINさんも、そのサイクルにはまってしまってはいないかな?

 食欲を抑える方法としては、まず、日中はなるべく糖質の少ない食事にすること。お弁当ならおかずだけを食べるとか、口の中に入れて甘みを感じる味付けのものはなるべく食べないなどして、低糖質の食事を心がけるようにしよう。

 こうして昼間、“糖質を摂取してはすぐに消費する”というサイクルを作らなければ、体は脂肪を燃焼させて体を動かすサイクルを作るから、空腹を感じづらくなるよ。

※女性セブン2012年10月11日号



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