ステップファーザーの音喜多駿氏、決めた覚悟と子への気配り

NEWSポストセブン / 2019年10月24日 11時0分

音喜多さんの家族写真。長女は継子、次女は実子だ

「『本当の父親じゃない』と言われて、腹が立ったから首を絞めた」──。息子殺しの容疑で逮捕された継父はこう述べた。

 9月18日、埼玉県さいたま市の教員用集合住宅で小学4年生の進藤遼佑くん(9才)の遺体が見つかった事件。死体遺棄の容疑で逮捕されたのは、遼佑くんの義理の父親で無職の進藤悠介容疑者(32才)だった。

 悠介容疑者はインターネットで知り合った遼佑くんの母親と今年3月に結婚。その半年後の凶行に悠介容疑者は「帽子をなくしたことを注意したら、『本当の父親じゃないくせに』と言われて立腹し、電気コードで首を絞めた」と供述したという。10月9日、殺人容疑で再逮捕されると、容疑を否認している。

 昨年3月、東京・目黒区で無職の船戸雄大被告(34才)が、妻の連れ子で当時5才だった結愛ちゃんに虐待を繰り返して死亡させた事件は、連日、メディアで大々的に報じられた。東京地裁は10月15日、雄大被告に懲役13年の判決を言い渡した。

「公判の中で雄大被告は、血のつながりがないことを負い目に感じ、それを跳ね返そうと必要以上にしつけを厳しくしたがうまくいかず暴力をふるったと証言した。『親になろうとしてごめんなさい』と泣きながら謝罪する場面もありました」(社会部記者)

 夫婦のどちらか、または両方が子連れで再婚した家庭を「ステップファミリー」と呼ぶ。ドラマや映画では新しい家族のあり方としてポジティブに描かれることが多いが、現実にはそうした不幸な事件が起きている。

 ステップファミリーを支援する日本で唯一のNPO法人「M-STEP」の副理事長・平田えりさんは言う。

「今は結婚する男女の4組に1組が再婚で、学校の1クラスにつき1、2組はステップファミリーがいるイメージ。年々、確実に増えています。相談者は女性の方が多く、『子供と継父がうまくいかない』、『離婚したいけど収入の事情で別れられない』といった問題が多い。生活がうまくいかない時、妻が夫にしがみついたことによってDVやモラハラを招き、子供の虐待被害にも発展しやすくなります」

 悩みを打ち明けるのは女性の方が多いが、「問題を起こす」のは男性の方が多いと平田さんは続ける。それは、継親は「いい親にならなければ」と考えてしまうため、ストレスをため込みやすく、特に継父は悩みを内に秘めてしまう傾向にあるからだろうと指摘する。

◆“ステップファーザー”は実父の何十倍も準備が必要

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