何回立てても倒れる「倒れ墓」というスポットが存在

NEWSポストセブン / 2012年10月8日 16時0分

 3.11東日本大震災の被災地、宮城県石巻市は、コラムニストの木村和久さんが高校卒業までを過ごした地。木村さんが、縁ある人々の安否を自身の足で尋ねながら、震災直後から現在の状況までをレポートします。

 * * *
 今回は1本の映画のお話から、始めたいと思います。石巻の映画ですから見てくださいと、いただいた案内には『石巻市立湊小学校避難所』と書いてありました。

 東日本大震災の避難所のひとつ、湊小学校に6か月も滞在してドキュメンタリー映画を撮ったそうで、非常に臨場感溢れる映像に、知っている人もいたりして感激ひとしおでした。

 湊小学校の避難所のことは、同級生もいるので詳しいつもりでしたが、中はこんな大変な状況だったのだと改めて知り、自分はしょっちゅう田舎に帰りながらも、上っ面しか見てなかったなと反省しきりでした。

 この映画、現在全国を巡回して上映中です。機会があったらぜひ見てください。

 というわけで今回の帰省は、まず湊小学校からです。震災後1年半経ちましたが、湊小学校は閉鎖したままです。私は隣の学区の湊第二小学校の卒業生ですが、そちらも閉鎖中。さらに湊中学校も同様です。

 先月『24時間テレビ』(日本テレビ系)で、湊第二小学校の生徒が、千人凧を上げるというので、網地島にいましたが、その人数の少ないこと。ほんと分校程度の数しか生徒がおらず、唖然としました。現在湊第二小学校の生徒数は110人程度。震災前の半分です。

 今後の学校統合を含めて協議中ですが、早く本校で開校しないと、どんどん生徒がいなくなります。

 NHKでは復興予算が被災地に届かない旨の番組をやっていました。何兆円という予算がありながら、鉄筋コンクリートの建物の学校を清掃して、部分開校することもできないんですかね。これでは人がいなくなるのを待ち、残った人たちを集めて学校統合をやるってことですよね。本末転倒のような気がします。

 せっかく湊地区に来たので、地元の人しか知らないミステリースポットを案内します。湊小学校のすぐ隣に慈恩院という古いお寺があり、そこに江戸時代から伝わる「倒れ墓」があります。

 このお墓、何回立てても倒れてしまう墓で、しまいには倒れたままで放置です。今じゃ墓を動かすと呪われると、まことしやかに囁かれていますが、大丈夫。墓石がでかくて、ひとりじゃ動かせませんから。

 それではこの墓石の主は誰でしょうか? 江戸時代に湊地区の領主だった笹町家当主のお墓だそうです。なんで倒れたかは、因縁めいた話が伝わっています。

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