更年期障害の仕組みと症状を軽くする方法とは 南雲医師解説

NEWSポストセブン / 2012年10月9日 16時0分

 50才を超えても30代に見える医師として大人気の南雲吉則(なぐも・よしのり)先生(57才)が、読者から寄せられた体に関する相談に答える。今回は更年期障害のような症状について。

【質問】
 45才を過ぎたころから、夜眠れなかったり、やたら顔に汗をかいたり…。年齢的に更年期だと思うのですが、どうしたらラクになりますか?(トイプードル・47才・主婦)

【南雲先生の回答】
 急に大量の汗をかいたり、イライラしたり。女性の更年期症状は、切実な悩みだよね。症状がひどくなって、家事や仕事など、日常生活に支障をきたすことを、“更年期障害”というんだけど、更年期は、女性ホルモンと深い関係があるんだよ。

 そもそも女性ホルモンって卵巣から分泌されているんだけど、分泌量のピークは18才から20才くらい。25才くらいからだんだん量が少なくなって、50才前後になると卵巣の働きが衰えてほとんど分泌されなくなり、やがて閉経を迎えるんだ。

 閉経前後5年の10年間に起こる体調不良が、更年期症状というわけなんだね。

 更年期症状の緩和方法をお話しする前に、まずは更年期の仕組みについて考えてみよう。

 卵巣から分泌される女性ホルモンは、血管を通って体中に運ばれるんだけど、その量は脳によってコントロールされているんだ。女性ホルモンの量が減ってくると、脳は“もっと出せ!もっと出せ!”と卵巣に対して命令する。そのうち卵巣が力尽きてまったく女性ホルモンを出せなくなってしまっても、脳っていうのは頑固な器官だから、卵巣に“出せ”と指令を出し続けるんだ。

 卵巣に指令を出す脳の〝視床下部〟は自律神経も司っているから、自律神経のバランスが崩れてしまう。そして、不眠やめまい、疲労、のぼせのような、更年期症状を引き起こすってわけ。

 こう言うとわかりやすいかな。たとえば止まっているエスカレーターの上を歩くとき、止まっていることがわかっていても歩きづらかったり、踏み外してしまうことがあるよね。あれは、脳が“エスカレーターが止まっている”ということを、理解できないからなんだ。“エスカレーターは動くもの”という認識を、簡単には変えられないんだね。

 それと同じで、閉経が近づいて女性ホルモンが出なくなったことを、脳が理解できないということなんだ。では、更年期症状を軽くするにはどうしたらいいか? キーワードは“自律神経のリズム”だよ。

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