「毒母」になる連鎖を断ち切るにはどうすればいいのか

NEWSポストセブン / 2019年11月13日 16時0分

「毒親」は連鎖する(写真/PIXTA)

 近頃、“毒母”を描く話題作が注目を浴びるようになった。2019年7月期放送のドラマ『凪のお暇』(TBS系)では、黒木華演じる主人・大島凪を言葉でコントロールする母・夕(片平なぎさ)が登場した。

 また、2017年放送のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)でも高畑充希演じる主人公を徹底的に甘やかす毒母が強く印象に残っている

“毒母”に悩む人は圧倒的に女性が多いが、知らないうちに自身も“毒母”になっているケースが少なくないという。

 世代を超えて連綿と受け継がれる“毒母の遺伝子”を、断ち切る方法はあるのだろうか。実母との確執を描いた漫画『しんどい母から逃げる!!』(小学館)など、多数の著書がある漫画家の田房永子さんはこう言う。

「まずは物理的に離れること。可能であれば別のところに住む。それが難しければあまり行動を共にしないようにするなど、できる限り接触を断つと自分の中にだんだん変化が訪れてきます」

 親と距離をとっても、子供の頃にがまんした感情が清算されるわけではない。

 親もなぜわが子に避けられるのかわからないため、アポなしで自宅に押し掛けてくることも少なくない。重要なのは、物理的・心理的に母と距離をとったうえで、“自分がこれまで感じてきた本当の感情としっかり向き合う”というプロセスだ。母娘関係専門カウンセラーの高橋リエさんはこう加える。

「傷ついたこと、悲しかったこと、怖かったことだけでなく、怒りや恨みもすべて、人に話したり書いたりして吐き出すことで、少し楽になります。親に直接恨みつらみをぶつけてもかまいませんが、“毒母”は自分がしたことを覚えていないし、反撃してくることも多いので、あまりおすすめしません」

 母に理解されずに八方ふさがりになったことがある田房さんが見つけたのは、意外な方法だ。

「母からもらった『いらない物』を捨てるだけで意外なほどスッキリしました。母がくれたというだけで、本当はいらないのに捨てられなかった。それを持っているというのは、自分よりも母の方を大切にしているということなんです」(田房さん・以下同)

“いらない”と感じる自分の心を尊重して、まずは自分が自分の味方になるための、いちばん簡単な行動だという。そして、「母からもらった物を“いらない”と思ってもいいんだ」と、自分を肯定する第一歩になる。

◆共感はあったが…

 一方で、「自分が“毒母”かもしれない」と思う節があったら、まず“誰でも毒母になりうる”と認めること。娘に対する愛情があっても、過去の心の傷が、あなたを“毒母”にしてしまうのだから。

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