認知症発症前の特徴的性格 わがまま、イライラし自分勝手

NEWSポストセブン / 2019年11月14日 16時0分

どんな性格が危ない?(Getty Images)

 特効薬のない「新たな国民病」である認知症だが、毎年の健康診断だけでは対応が遅れるリスクがある。そこで注目したいのが、日々の「口癖」だ。

 何かにつけて「うるさい」「なにやってんだ!」「何度も言わせるな」「もういい」「わかった、わかった」など怒りのフレーズを頻発する人もいる。こうしたイライラ型の口癖を持つ人は、脳に“サボり癖”がついているという。認知症に詳しい蔵前協立診療所所長の原田文植医師が語る。

「スマホや電化製品の使い方が覚えられず、“もういい!”といった言葉が出てしまう方は多い。加齢に伴って筋力が落ちたり、体がうまく動かなくなってもどかしい気持ちになるからですが、考えるよりも先に本能的に反応してしまっている。繰り返していると、脳はどんどん思考や記憶を放棄してしまう」

 認知症になりやすい人の性格的特徴について、日本でも研究が進められている。その先鞭をつけたのが、1990年に東京都老人総合研究所副所長(当時)の柄澤昭秀博士が発表した論文だ。認知症の高齢者165人と健康な高齢者376人の40~50歳当時の性格を近親者から聞き取っている。

「明るい・開放的」「劣等感を持ちやすい」「愛想がない」など40項目のチェックリストを使い、対象者の性格を8つのタイプに分類。その結果、認知症の割合が高かった性格タイプの一つとして、短気などの「感情型」が挙げられている。さらに、認知症発症前の特徴的な性格の一つには「わがまま」が含まれていた。

 イライラが止まらず、自分勝手に振る舞ってしまいがちな人は、それを改めるよう心がけたほうがよいと考えられる。

「一つの方法として、カッとなった時、『6秒待つ』ことも覚えておくと良い。この6秒という時間は、前頭葉が怒りを抑制するのに必要な時間とされていて、これを過ぎると、怒りがある程度収まると言われている。できるだけリラックスできる環境に身を置くことも重要です」(原田医師)

 加齢による脳の機能低下によって、集中力が持続しにくくなり、その結果、何をやっても苛立ちを感じて「つまらん」と連発してしまう人もいる。

「歳を取るにつれ、あまり興味がないものについては、どんどん集中して考えられなくなる。たとえば旅行が好きなら小まめに計画を立てるなど、脳が集中を維持しやすい、興味が向く対象について話したり考えたりする時間を増やすように心がけましょう。“面白そう”とか“もう一度やってみよう”が口癖になるように生活していくのです」(同前)

※週刊ポスト2019年11月22日号

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