学歴ロンダリングある大学院だが40歳で定職つけない人もいる

NEWSポストセブン / 2012年10月14日 16時0分

 作家で人材コンサルタントの常見陽平氏は大学院生でもある。なぜ忙しい仕事の間に大学院に通おうと考えたのか。他にどんな人が来ているのか。いまどきの院生生活を紹介しよう。

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 実は私、大学院生です。修士課程1年です。大学の非常勤講師、ライター業をしつつ、大学院に通っています。今回は、イマドキの大学院生活ってどうよ、ということで、ぶっちゃけ話をお届けします。

 まず、私が38歳にして、大学院に入学した理由ですが、包欠かさずお話しすると、雇用・労働、キャリア系の物書き、講師として自分の限界を感じたのですね。自分の知識を体系化したい、もっと掘り下げて考えたい、調査・研究のアウトプットのスキルを上げたいなと感じたのです。また、いくつかの大学で非常勤講師をしているのですが、学位と論文がなければ、よっぽどラッキーではない限り、大学の准教授、教授にはなれません。40代は大学の先生×批評家の仕事をしたいなと思い、受験しました。今のところ、博士課程まで進むつもりでいます。

 現在は労働社会学を専攻しています。日本の採用活動の変遷が研究テーマです。後期は週に2日、火曜日と金曜日に大学に行っています。火曜日は午前中がゼミ、午後に「人材マネジメント」、金曜日は午前中に「社会政策史」を履修しています。火曜は武蔵野美術大学、金曜は実践女子大学で講義がある日なので、この日にまとめています。大学で講義を受け、「来週までにレポート!」「課題図書はこれ!」などと指示された後に、講義をし、同じような指示をするのは自分でも不思議な気分になります。

「でも、お高いんでしょう?」

 入学金や学費が気になる人もいるでしょう。入学金は約28万円、学費は年間約54万円です。国立大学なので、そんなに高くはありません。ただ、生活費などをやりくりしないといけないのと、勉強に集中する分、仕事を減らさなければいけない分、収入が減るのでその分は辛いですね。ただ、いま、サラリーマンの頃以上に働いているのと、妻が働いていて、ひも、家畜状態なのでなんとかやっていけますが。

 これまでも採用担当者や非常勤講師、講演のゲストなどで大学にお邪魔していたのですが、大学院生として内側からみるとまた印象が違いますね。

 私は1997年に大学を卒業したわけですが・・・。その頃と比べるとまず、学内外のIT環境が違います。学内に無線LANが飛びまくっています。図書館の貸し出し予約もネット経由でできます(これは院生の特権らしいです)。もちろん、論文の検索も楽勝です。レポートの提出、資料のダウンロードなどもウェブ経由です。

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