サントリービール・山田賢治社長 「酒税法改正はチャンス」

NEWSポストセブン / 2019年12月1日 7時0分

東海道新幹線「のぞみ」車内で神泡サーバーで注いだプレモルを期間限定で販売した

 ビール系飲料の消費が年々縮小する中、来秋には酒税法改正も控える。そうした逆風の中、ビール業界で存在感を強めているのがサントリービールだ。2003年に「ザ・プレミアム・モルツ」、2007年に第3のビール「金麦」を投入してから好調を持続している。入社以来一貫してビール営業に携わってきた山田賢治社長(58)に「ビール復活の方策」を訊いた。

──10月からの消費増税の影響は?

山田:検証はまだこれからです。前回2014年の8%増税時は実施直前に駆け込み需要があった後、ビールの販売は前年比マイナスが8か月続き、他のお酒・他のカテゴリーに需要が流れました。今回も同様の動きがあるかもしれません。

 それに加えて、ビール業界には2020年、2023年、2026年と3段階に分けて行なわれる酒税法の改正も待ち受けています。

 ビールは減税となる一方、第3のビールは増税となり、2026年にはビール、発泡酒、第3のビールの酒税が一本化されます。第3のビールの販売が落ち込んでいく可能性は否定できません。

──「金麦」ブランド擁する第3のビールでは、アサヒやキリンと三つ巴の激しい戦いになっている。

山田:今年1月から9月までの販売数量では、「金麦」シリーズは過去最高となりました。今年から新たに投入した「金麦 ゴールド・ラガー」も「コクがあって飲みごたえがある」とご好評いただいている。

 昨年、期間・数量限定で発売した「金麦 濃いめのひととき」も、リッチモルトを従来の1.3倍使用した豊かな味わいに反響が大きく、10月から販売を再開しました。

 今後増税となる第3のビールのジャンルは、各メーカーから多くの商品が販売されており、ますます競争が激化しています。まず起こるのはブランドの淘汰でしょう。「金麦」がナンバーワンのポジションを確立できていれば、もっとチャンスが出てくる可能性は高い。

──サントリーはノンアルコールビールにも「オールフリー」という強いブランドを持っている。

山田:今年7月には「からだを想うオールフリー」という新商品を投入しました。この商品に含まれるローズヒップ由来のポリフェノール「ティリロサイド」には、内臓脂肪を減らす効果があります。

 ノンアルコールビールは軽減税率の対象で酒税もかかりません。日本のノンアルコールビールの市場規模は2000万ケース(1ケースは大瓶20本換算)程度で、近年の健康志向の高まりを鑑みても、この先まだまだ伸びしろがあると考えています。

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