ケンタッキーフライドチキン社長が語る業績V字回復の要因

NEWSポストセブン / 2019年12月16日 7時0分

V字回復の理由を社長が語る

「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングスが絶好調だ。2019年4~9月期連結決算では、売上高は前年同期比8.5%増(381億円)、営業利益は約5倍の24億6600万円となった。客数12%増という異例のV字回復を成し遂げた理由を、近藤正樹社長に訊いた。

──このシリーズでは最初に「平成元年(1989年)に何をしていたか」を伺います。

近藤:私は1978年に三菱商事に入り、入社3年目から中南米で勤務しました。最初の2年はメキシコで研修を受け、その後1985年から1988年までコーヒー部の所属としてコロンビアに駐在しました。1988年末から東京本社に戻りましたが、一貫してコーヒー、中南米を担当していましたね。

 コーヒー生産地は世界に50か国ほどありますが、中でもコーヒー豆の買い付け量が多いブラジルとコロンビアに三菱商事は駐在員を置いていて、買い付けた豆を世界各国に売っていくのです。

 コーヒービジネスは本当に奥が深い。同じコーヒー農園でできた豆であってもその年の天候によって味が変わってきますし、相場も毎年大きく変動します。味と価格のバランスをどう取っていくか、そのマネジメントの経験は今でも役に立っています。

 1980年頃から約20年ほどで日本国内のコーヒー消費量は2倍に膨れあがりました。その真っ只中で仕事をしていたので、とても恵まれていた。面白いようにビジネスの幅が広がっていきました。

 コーヒーは嗜好品の最たるものですが、ケンタッキーフライドチキンも「時々無性に食べたくなる」という意味で嗜好品的な側面があります。その点では、今でも似ている商品を扱っているのかもしれません。

──その後、日本KFCホールディングス社長に転じたのが2014年。しばらく業績が停滞していましたが、2018年夏からV字回復を成し遂げた。何が奏功したのか?

近藤:鶏肉市場全体の消費量は上がっているのに、当社の客数は毎年少しずつ落ちてきていました。それはなぜなのか──を細かく分析したところ、多くのお客様が「ケンタッキーフライドチキンはクリスマスに利用する店」というイメージを持っていることがわかりました。

「時々無性に食べたくなる」と仰ってくださるお客様もいらっしゃいますが、そのスパンは「年に1、2度」という方が多かった。日常的に食べている方が少なくなっていたのです。

 他のファストフード店と比べ、多少価格が高いと思われていたことがお客様を遠ざけていたのかもしれません。そこで、クリスマスのような“ハレの日のご馳走”としてだけでなく、もっと普段使いをしてほしいと考え、昨夏に7月23日から9月5日まで限定で「500円ランチ」を導入しました。

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