9割が気にする口臭は風邪の原因にも 歯科衛生士が舌ケア指南

NEWSポストセブン / 2012年11月2日 16時0分

 11月に入り、いよいよ冬めいてきた。気温の低下も急速で、インフルエンザや風邪に気をつけたい季節である。風邪対策といえば、意外に知られていないのが「口臭」だ。歯科衛生士の北原文子さんはこう語る。

「口の中が汚れていると、口腔内の免疫力がダウンするため、風邪などの感染リスクも上がります。寒くなるこれからの時期、風邪予防のためにも、口中の衛生管理をしっかり行いましょう」

 もちろん口臭は、風邪対策に限らず、日頃から気になるもの。コミュニケーションにも大きな影響を与える。ビジネスシーンにおいては、実に9割以上の人が口臭を気にしているという調査結果も出ている。

 とりわけ注意が必要なのは、40代以降だ。年齢が上がるほど口臭が強くなることが分かっている。「口内環境の消費者意識実態調査」(花王)によると、加齢とともに唾液分泌量は著しく低下し、それに伴って口臭成分が増加。40代の唾液分泌量は20代の約半分、一方、40代の口臭成分量は20代の約1.2倍だ。

 しかし、自分ではなかなか気づきにくいのが難点だ。そこで上記の北原さんに、セルフチェックの仕方を教えてもらった。

「コットンに舌をのせて数秒おき、さっと表面をこすりとって、少し乾いた頃ににおいをかぐと、よくわかりますよ」

 なぜ、舌の上? と思うかもしれないが、実は、舌は口臭のバロメーター。舌に付着した「舌苔」は、口臭の発生源になってしまうのだ。舌苔とは、食べ物のカス(おもにタンパク質)や、口中の粘膜がはがれ落ちて舌の上に付着し、文字通り、苔のように舌の表面を覆う白い汚れ。口臭の原因の約6割を占めるともいわれている。

 しかし、これがなかなかやっかいだ。口臭対策といえば、つい、ミント系タブレットやガムでにおいを上塗りする“マスキング”で済ませがちだが、舌苔は、マスキングで改善できない。それなら……と、歯ブラシでゴシゴシこすれば、舌を傷つける恐れがある。

「舌の上にある味蕾(みらい)という味のセンサーが乱れると、味覚に対して鈍感になるばかりか、かえって舌苔がたまりやすくなってしまいます。ブラッシングする場合は、均一にやさしく圧がかかる舌用のブラシを使ったほうがいいですね」(北原さん)

 そこで、北原さんおすすめの舌ケアグッズを教えてもらった。

「口臭対策、そして口内をきれいに保つためにも、舌ケアはとても大切です。最近では、舌ケア商品も増えていて、さまざまなタイプがあります。たとえば、音波振動ハブラシの『ドルツEW‐DM51』(パナソニック)は、ハブラシと舌ブラシがひとつに。これなら歯を磨いたあと、ついでに舌ケアもでき便利ですよね。

 また『BREO(ブレオ)』(江崎グリコ)は、携帯に便利なタブレット。電車の中や、家事をしながらなど、様々なシチュエーションで手軽に舌ケアできます」

『BREO』は、溶ける時間の異なる3つの糖が使われていて、タブレット表面のざらざらが最後まで続き、なめることでブラッシングしたのと同様の効果も得られる。だから、最後まで噛んではダメ。舌全体でまんべんなく転がすようにゆっくりとなめるのがコツだ。



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