かつて「名前が面白い」ために獲得された外国人投手がいた

NEWSポストセブン / 2012年11月10日 7時1分

 日本シリーズも終了し、プロ野球はオフシーズンに突入。ストーブリーグを賑わせる存在が、毎年のように入れ替わり立ち替わり色々な選手が海を超えてやってくるが、中には変わった名前の外国人選手も存在する。

 1989年、アトランタ・ブレーブスから移籍してきたアイケルバーガーは、抑え投手の最右翼として期待されていた。チャンスは開幕第2戦の巨人戦、3-3で迎えた9回裏にいきなり回ってきた。意気揚々と登板するアイケルバーガー。

 しかし先頭打者を歩かせると、送りバントをフィルダースチョイスにした後、再び四球で無死満塁のピンチ。迎える打者は原辰徳。ここでなんとアイケルバーガーが投じた球は、捕手のはるか手前でワンバウンドするサヨナラ暴投。1死も取れないまま試合が終わった。

 結局、8試合を投げ防御率7.04という成績を残し、5月に解雇される。球団史上最短でクビになった外国人選手としても記憶に残ることになったが、関根潤三監督が後に語った獲得の理由が追い打ちをかけた。

「名前が面白かったから獲ったんですよ。開幕して暴投してすぐいなくなっちゃった」

 名前で損をした選手は他にもいる。南海に所属していた王天上だ。本名をオーテンジオという。入団直後のオープン戦で2本塁打5打点と爆発したことで、大きな期待を抱いた球団が、語呂がいいという理由から「王貞治を超える打者に育つように」と漢字で登録した。

 意外と本人も気に入り、オープン戦はそのまま好調だったが、公式戦になるとそうはいかず成績は低迷。球団も後には引けず2年目まで引っ張ったが、7月にとうとう解雇、任意引退となった。退団時、「役に立てなくて申し訳ない」と涙を流したという。

※週刊ポスト2012年11月16日号



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