主食抜くケトン体ダイエット 心臓疾患の危険高まる可能性も

NEWSポストセブン / 2012年11月10日 16時0分

 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏が、自身も実践中という「ケトン体ダイエット」について解説する。

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 前号の『週刊ポスト』で、「ケトン体ダイエット」が、減量できないOLや昼食後のオフィスで“午後の睡魔”と闘っているサラリーマンにも喜ばれるダイエット法であることを紹介した。

 ご飯、パン、麺類などの主食(炭水化物)を抜けばよいだけの比較的簡単なダイエット法なので、私自身も実践している。

 最近の研究では、ケトン体が時計遺伝子に作用して、概日(がいじつ)リズム(24時間周期で変動する生体リズム)や睡眠の質を変える可能性が指摘されている。

 産業技術総合研究所の生物機能工学研究部門の大石勝隆研究グループ長は、マウスにケトン体ダイエット餌を2週間摂取させ、体内時計の指標となる時計遺伝子の機能を調べた。その結果、時計遺伝子が最もよく働く時刻が4時間から8時間ほど早くなっていることを発見した。つまり、ネズミはケトン体ダイエットで早起きになったのだ。

 しかし同時に血液を凝固しやすくするPAI-1というタンパク質の血中濃度も上昇していることが判明し、ケトン体ダイエットで心臓疾患の危険が高まる可能性を指摘している。

 ケトン体ダイエットの安全性に関してはさらなる研究が必要だが、私はいつも寝る前に、納豆を食べるようにしている。納豆に含まれているナットウキナーゼがPAI-1の作用に拮抗することが報告されているためだ。

※週刊ポスト2012年11月16日号



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