『パラサイト』だけじゃない! アジア映画はこんなに面白い

NEWSポストセブン / 2020年3月27日 16時5分

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 今年のアカデミー賞では、韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』がアジア映画としては初となる作品賞を受賞。世界中でもアジア映画への注目も高まっている。そこで、中国、香港、台湾において話題となっている映画を紹介しよう。

◆【中国】SFから文化大革命まで

「中国は1960年代後半から1970年代に起きた、社会運動『文化大革命』(文革)による変化が大きい」と、中国人映画ジャーナリスト徐昊辰(ジョ・コウシン)さんは言う。

「文革時は映画の上映は制限され、人々の生活は政府に締め付けられていました。その時代をたくましく生きた人たちの物語は共感を得られ、文革を扱った映画は現在でも人気が高い」(徐さん・以下同)

 また、文革後にデビューしたチャン・イーモウ監督(68才)やチェン・カイコー監督(67才)の存在も、いまの中国映画を語る上では欠かせないという。

「彼らは第五世代と呼ばれ、自由な発想で映画を作るようになり、海外でも高い評価を受けています」

 2000年代に入ってからは、急速な経済発展により、億単位の製作費がかけられるように。2019年はSF大作映画が製作され、興行収入約600億円の大ヒット。ハリウッド並みの迫力ある作品にも注目が集まっている。

・中国初の本格SF映画

『流転の地球』
「中国が53億円かけて製作したSF超大作。名もなきヒーローたちの壮絶な戦いに中国中が熱狂し、興行収入も600億円突破しました」(徐さん・以下同)

・4000万人が涙した初恋物語

『芳華 -Youth-』

「文革時代を取り上げた作品はいまでも根強い人気。軍で歌や踊りを披露する文工団の模範兵を演じるホアン・シュエン(35才)は映画『空海』で白楽天を演じた実力派です」

◆【香港】中国返還後の変遷を追う

 香港は相変わらずアクション映画が人気を得ている。その中でも、伝説の武術家イップ・マン(葉問・1972年没)の半生を描いたドニー・イェン(56才)主演の『イップ・マン』シリーズは序章が2008年に、完結編が2019年に製作され話題になった(日本では今年5月に公開予定)。

「1997年、香港は中国に返還されてから、人々を取り巻く環境が様変わりしています。それを追い続けているのが、フルーツ・チャン監督(60才)。中国本土との言葉や文化の違いに戸惑う人たちの心情を描き、注目を集めています」

・過激で濃厚なエロスの世界を描く

『三人の夫』

「返還後の香港を知るならこれ。鬼才・フルーツ・チャン監督が娼婦を主人公に、中国返還から20年以上経つ香港の現状を描いています」◆【台湾】日本映画の影響大!

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