高輪ゲートウェイ駅誕生で注目、高輪の歴史あるスポット巡り

NEWSポストセブン / 2020年3月31日 7時5分

華麗な迎賓の舞台だった本格的な西洋建築(撮影/深澤慎平)

 この春、昨年より発表されていた、上皇上皇后両陛下の仮住まいへのお引っ越しがまもなく行われる(3月31日予定)。新たなお住まいは、東京都港区高輪にある「高輪皇族邸」。3月14日には、JR山手線で49年ぶりの新駅となる『高輪ゲートウェイ駅』も田町駅と品川駅間に登場。

 江戸時代に大名の下屋敷があったことから、都内にあっても広大な土地が残り、歴史ある建造物も数多く点在する高輪。散策して楽しめる趣深いスポットを見つけました。

◆グランドプリンスホテル高輪 貴賓館
東京都港区高輪3-13-1

 現在結婚式会場などに利用されているこちらは、明治44年に造られた旧皇族・竹田宮家の元邸宅。建物はジョサイア・コンドルを師に持つ建築家・片山東熊が設計し、細部に優雅な意匠がちりばめられた2階建ての煉瓦造りで、クラシックな雰囲気がいまも残る。ホテル内にある約2万平方メートルの日本庭園は桜が美しく、宿泊客以外でも散策可能だ。◆二本榎出張所
東京都港区高輪2-6-17

 昭和8年に造られた消防署がいまも変わらぬ姿で起動している。灯台のようなドイツ表現派のデザインが特徴で、当時は建物を遮るものがなく「岸壁上の灯台」とも呼ばれた。1階の受付に申請すると無料で内部見学ができる。◆国立科学博物館附属自然教育園(旧白金御料地)
東京都港区白金台5-21-5 入園料 320円

 江戸時代に高松藩の下屋敷だった場所に、明治時代には海軍省、陸軍省の火薬庫が築かれ、大正時代には皇室の御料地となった。そのため、都内の中心地であるにもかかわらず、約6万坪(東京ドーム4.2個分)にも及ぶ緑豊かな自然が残っている。これまでに園内では約1470種の植物、約2130種の昆虫類、約130種の鳥類が記録されている。◆清泉女子大学旧島津家本邸(重要文化財)
東京都品川区東五反田3-16-21 

 島津忠重公の邸宅として、鹿鳴館や旧ニコライ堂を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルが設計したイタリア・ルネサンス式の洋館。大正6年に洋画家・黒田清輝が内装を整え、同年5月に大正天皇ご夫妻が訪れ、総勢2000名を招待する盛大な落成披露園遊会が開催された。◆泉岳寺
東京都港区高輪2-11-1

 江戸時代元禄期に起きた歴史に残る仇討ち事件「忠臣蔵」の赤穂藩主・浅野長矩と赤穂義士四十七士が眠る。忠臣蔵の聖地として海外から墓参りに訪れるファンも多い。

 泉岳寺の門前に佇む『小泉義士堂』は明治時代からこの地で土産店を営み、小泉陽一さんは4代目。泉岳寺周辺の車町西町会の会長も務め、高輪が“町から街へ”と移ろうのを見守ってきた。

「江戸時代、この辺りには“大木戸”といわれる門があって、東海道へと続く門の外側は“江戸の外”といわれていました。この辺りはまさに“ゲートウェイ”で、江戸へ入るための“玄関”だったんです。

 当時、大名の下屋敷だった広い土地には、ホテルやマンション、学校が建ち、高輪一帯は住宅街へと変わっていきましたが、それでもこの辺りには緑が多く残っています。高輪皇族邸にお住まいだった高松宮さまは、地元の人たちとの触れ合いをとても大切にされるかたでしたので、ゆかりの地に上皇上皇后両陛下をお迎えできるのは大変喜ばしいこと。みんな楽しみにお待ちしているんですよ」(小泉さん)

※女性セブン2020年4月9日号

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