春の中距離王者決める大阪杯 有力牝馬2頭の力をどう測るか

NEWSポストセブン / 2020年4月4日 16時5分

今週も無観客での開催となる

 近頃のGI戦線では路線も斤量も異なる牝馬をどう評価するか、という点が大きなファクターとなっている。競馬ライターの東田和美氏が大阪杯について考察した。

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 GⅠに昇格してまだ4年目なので過去の傾向を検討してもあまり意味がない。今回は出走馬同士の対戦成績に着目してみた。

 出走馬中最年長の7歳マカヒキと6歳カデナは、2017年の天皇賞(秋)で初めて対戦した。勝ち時計が2分8秒3もかかった消耗戦を勝ったのはキタサンブラックでマカヒキは5着、3歳だったカデナは16着に沈んだ。それから2年後、アーモンドアイの強さばかりが目立った昨年の天皇賞(秋)にも両者は出走。このときはマカヒキが10着でカデナは13着(ワグネリアンも出走していて5着)。あくまで後先だけの集計だが、マカヒキはカデナに対しては2戦2勝ということになる。

 2018年のダービーではワグネリアンが勝って、ブラストワンピースが5着。ステイフーリッシュが10着。菊花賞にはブラストワンピース(4着)とステイフーリッシュ(11着)が出走。ブラストワンピースは、暮れの有馬記念で、2016年のダービー以後国内での勝利がないマカヒキ(10着)らを一蹴、ダービー馬を差し置いて最優秀3歳牡馬に選出された。

 現4歳、つまり昨年のクラシック世代ではダービーでダノンキングリー(3着)とレッドジェニアル(8着)が顔を合わせるが、秋はそれぞれ別の路線に。今回出走を回避したヴェロックスに若駒Sで敗れ、クラシック戦線に乗れなかったロードマイウェイは、古馬混合戦の初日に行われた「1勝クラス」から4連勝でオープンまで駆け上がり、チャレンジCでもステイフーリッシュなどの古馬を破って5連勝を飾ったが、金鯱賞ではクラシックホースに完敗。このレースではサトノソルタスが2着に食い込んだ。

 というように、出走馬は中距離のエリート馬ばかりなので、何度か同じレースを走っている。ステイフーリッシュにいたっては他の11頭のうち半分以上の6頭とのべ14回も一緒に走っており、(あくまでも後先だが)1勝13敗。カデナも1勝4敗と負け越している。

 一方、ブラストワンピースは7勝3敗、そしてワグネリアンは5頭とのべ12回顔を合わせていて11勝1敗。ブラストワンピースに昨年の札幌記念で敗れたが、それ以前に2回勝っている。馬にしてみればスタート前の輪乗りで「知った顔が1頭もいない」ということがなく(覚えているかどうかは分からないが)、まるで同窓会のようだ。

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