いま子供が読むべき本 児童文学評論家・赤木かん子氏が選ぶ

NEWSポストセブン / 2020年5月21日 16時5分

◆中学年は社会性を学ぶ 高学年は長編や漫画を

「中学年になると感情を司る前頭葉が発達し、女の子はロマンスや友情もの、男の子は戦国ものといった、社会性のあるものに興味が移ります」

 小学校高学年から中学生には、漫画作品もおすすめだ。

「イチ押しは『3月のライオン』(白泉社、羽海野チカ)。幼い頃に家族を失い、夢も居場所もなくなった少年が必死で生きていく物語です。『ミステリと言う勿れ』(小学館、田村由美)は論理的な思考が学べます」(赤木さん)

『見えない子どもたち~LGBTと向き合う親子~』(秋田書店、河崎芽衣)、などのLGBTQを学べる本もおすすめだという。活字では難しい場面も、絵があることで内容や心の内を理解する助けとなり、わかりやすくなるからだ。

【赤木かん子さんがおすすめする3冊】
『地球博物学大図鑑』
東京書籍/スミソニアン協会(監修)、デイヴィッド・バーニー(編集)
「岩石や化石、動物、植物など地球上の生命が5000種以上収録。情報量が圧倒的で、きっと好きなものが見つかるでしょう」

『元素図鑑 宇宙は92この元素でできている』
主婦の友社/エイドリアン・ディングル(著)、若林 文高(監修)
「説明や例えが見事。人間も太陽も木も携帯電話も、あらゆるものが92の元素からできていることがわかります」

『でっかいでっかいモヤモヤ袋』
そうえん社/ヴァージニア・アイアンサイド(著)、 フランク・ロジャース(イラスト)
「不安や疑問を近所のおばあちゃんと一緒に整理。優しくハウツーを教えてくれる物語仕立てで、読む人自身も、モヤモヤ袋を抱えていたことに気づく

【こんな本もおすすめ!】
以下はすべてコミックス。『弟の夫』(双葉社/田亀源五郎)、『きのう何食べた?』(講談社/よしながふみ)はLGBTQの理解が深まる作品。『花もて語れ』(小学館/片山ユキヲ)は「朗読マンガ。読解のメソッド、朗読の本質が明らかに。国語の授業で音読が楽しくなります」。

※女性セブン2020年6月4日号

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