【著者に訊け】中野ジェームズ修一氏 新感覚「読む筋トレ」

NEWSポストセブン / 2020年6月5日 7時5分

中野ジェームズ修一が「読む筋トレ」を語る

【著者に訊け】中野ジェームズ修一氏/『中野ジェームズ修一×運動嫌い わかっちゃいるけど、できません、続きません。』/NHK出版/1400円+税

 巣籠りが常態化し、運動不足がいつになく気になる昨今、「テレワークになってラッキーだと思った人にこそ読んでほしい」というのが、その名も『中野ジェームズ修一×運動嫌い』だ。

 東京・神楽坂で会員制パーソナルトレーニングジムを主宰する中野氏が、編集者や看護師、CAや農家等、各界の「運動嫌い」と対談。わかっちゃいるけどできない、続かない彼らの本音を聞き出し、覚醒までも本書は促す。巻末に写真付きの実践編が載るものの、「基本、文字だらけ!」という点で、まさに前代未聞の読むエクササイズ本といえよう。

 それもこれも、〈間違った健康情報〉を鵜呑みにし、運動した気でいる日本人に〈本当の運動〉をしてほしいから。そして〈近い将来、日本人のほとんどがロコモティブシンドローム(運動器症候群)になって歩けなくなるというのも、けっしてあり得ない話じゃない〉からだと、生まれついての運動好き・中野氏は言う。

〈私は子どもの頃からずっと運動ばかりしてきて、トレーナーになってからは運動が大好きな人や、運動しなければいけないアスリートに囲まれて仕事をしてきました。そのせいで、運動をしない人との接点がなくなり、世の中にたくさんいる運動嫌いの人たちの気持ちがわからなくなっていたのです〉という、正直な執筆動機がまずふるっている。

「私は3歳で水泳を始め、体育ではヒーローになり、進学もスポーツでしてきました。勉強でも運動でも、得意な人に不得意な人の気持ちはわかりづらいですよね。それがわからないままトレーニング法だけ書いても意味がないし、まずは相手の話を聞き、寄り添う本を作ろうと考えたのです」

 自身、かつては水泳インストラクターの道に限界を感じ、一路フィットネスの本場アメリカへ。だが帰国後にフィジカルとメンタル両面を指導できるトレーナーとして信頼を獲得するには、歳月を要したとか。

「本場で理論も学んだし、きっと引く手数多だと思いきや、一時的にクライアントがついても、成果が出ずに皆さん辞めていくんです。私は最新の運動理論を提案したはずで、サボったのは貴方でしょ? なのになぜ私がクビになるのかと、ずっと納得できませんでした。

 そこで勉強し始めたのが行動変容論です。健康心理士の資格を取り、指導に生かすうちに、成果が格段に上がるようになりました。人間には命令されたい人とそうでない人がいて、特に続けられるかどうかはモチベーション次第なんです」

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