茨城空港のTokyo騒動に県民「”だっぺ空港”の方が魅力的」

NEWSポストセブン / 2020年6月9日 7時5分

開港から10年を迎えた茨城空港(時事通信フォト)

 茨城空港(茨城県小美玉市)の海外向け愛称が6月5日に正式発表された。有識者会議で最終候補に選んだのは、頭に“東京”の名前を冠した「Tokyo Ibaraki International Airport」だったが、パブリックコメントなどで強い反対に遭い、Tokyoが外れることに。県民の失笑も買った前代未聞のドタバタ劇をジャーナリストの山田稔氏がレポートする。

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 開港から10年になる茨城空港の正式名称は百里飛行場で、自衛隊との共用空港だ。コロナ禍発生までは、スカイマークが国内線4か所、海外のLCC2社がアジア向け国際線3か所の定期路線を就航していた。コロナ禍で現在はすべてが運休中で、6月12日から茨城─福岡便の運航が再開される。

 さらなる海外客取り込みを図ろうと、茨城県は空港の海外向け愛称を決めるため有識者会議(座長・戸崎肇桜美林大教授)を設置して愛称案を練ってきた。有識者会議は3月下旬、「東京」を冠した4案など次の6案を提示した。

・Tokyo Metropolitan Ibaraki Airport(直訳/東京首都茨城空港)
・Tokyo Ibaraki Airport(東京茨城空港)
・Tokyo Ibaraki International Airport(東京茨城国際空港)
・Tokyo North Airport(東京北空港)
・Metropolitan Ibaraki Airport(首都茨城空港)
・Ibaraki International Airport(茨城国際空港)

 その後、県は4月23日~5月22日までの1か月間、県民からパブリックコメントを募集。そして5月28日、有識者会議の第3回目会合が開かれ、「Tokyo Ibaraki International Airport」を最終候補案に選定した。航空会社や旅行業者らで構成するメンバー9人全員が賛同したという。

 選定理由について戸崎座長は、「茨城は国際的な知名度が低い。海外へのプロモーションのためには東京という言葉は魅力的」などと説明した。

 これを受け、大手メディアは「茨城空港に愛称『東京』正式決定へ」「海外向け愛称『東京茨城国際』茨城空港 県、来月正式決定へ」などと報じた。これで決まりというムードだったのである。

 ところが、事態は一変した。6月5日、大井川和彦知事が愛称を正式発表したが、そこには「Tokyo」の文字がなかった。愛称は「Ibaraki International Airport」に最終決定したのである。有識者会議のメンツは丸つぶれだ。

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