2000億円回収督促OL「信用を失うことは命を失うこと」と明言

NEWSポストセブン / 2012年12月4日 7時0分

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2000億円回収の督促OL「信用を失うことは命を失うこと」

 ストレスフルな督促の仕事の裏側を綴った『督促OL 修行日記』(文藝春秋刊)が話題の“督促OL”榎本まみさん。多重債務者や支払困難な顧客への督促電話で、ストーカー疑惑をかけられたり、襲撃予告を受けたりしたこともあったという。もともと気弱でヘタレな性格でも言い負かされずに回収できる独自テクを編み出し、年間2000億円を回収できるまでになった彼女に、借金する人の傾向、知らぬ間に信用情報を悪化させる“落とし穴”などについて語ってもらった。

――仕事柄、借金している人のにおいをかぎ取ることもできるんですか?

榎本さん:先輩の話では、昔は自宅に訪問回収しに行くことがよくあって、借金している家には特徴があったみたいなんです。庭になんだかよくわからないガラクタが山になっていたり。瓶とか、缶とか、壊れたラジオとかがなぜか土に埋まっているらしいんですよ。あと、しつけが全然できていない犬が放し飼いになっていて、行くと襲ってくるみたいな(笑い)。さらに玄関を開けると、すごい数の靴がバラバラに置いてあるらしいです。

――ルーズということですか?

榎本さん:ルーズというか、物を捨てられない、踏ん切りがつかないというところでしょうか。多分、自分でもコントロールできなくなっているのだと思います。犬のしつけにしても。何に価値があるのかがわからなくなっているからだと思うんですけど、先輩はそういうところで“この人はちょっと借金を返してもらうのは難しそうだな”と判断していたみたいです。

――普段知り合った人についても判断できるんですか?

榎本さん:私の周囲でも借金している人はいるんですが、やっぱり部屋が乱雑な感じなんですよね(笑い)。部屋が散らかっていたり、時間にルーズな方とかにはちょっと気をつけたほうがいいかもしれないですね。

――著書では、救急費踏み倒しでついに救急車も来てくれなくなった男性のエピソードで、「信用を失うことは命を失うことだ」という言葉が印象的でした。

榎本さん:それは本当にあります。私たちはクレジットカードというそれこそ信用と名のつく商品を扱っているので、信用ということをすごく意識するんです。飲み会をドタキャンしたり、遅刻したり、物を返さないとか、そういうことで信用って少しずつ失われていってしまって、いざというときに自分が困ってしまう。私は、信用というのは、究極的には有事に命を助けてくれる人がいるかというところに行きつくと思っています。例えば地震が起きて、何ひとつ無くなってしまったときに自分に食べ物をくれる人がいるのかどうか、というのも信用力だと思うんです。“この人はあの時に私のことを助けてくれたから助けてあげよう”と思ってもらえるかどうかですね。

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