冷凍野菜から大腸菌、アサリから除草剤 中国産汚染食品42例

NEWSポストセブン / 2020年7月1日 7時5分

コロナウイルスが検出された北京の新発地市場(共同通信社)

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、日本では「中国依存の見直し」を求める声が高まっている。だが、それは果たして実態をどこまで理解した上での意見だろうか。

 中国リスクといかに向き合うかという難題に最も直面しているのが、私たちが日々口にする食品である。あなたと家族の命と健康を守るために、まずこの現実を知らなければならない。

 日本で新型コロナの感染が拡大して以降、経済活動が縮小するなかでも、中国産食品をめぐるトラブル事例が相次いでいた。

 厚労省が公開する「輸入食品等の食品衛生法違反事例」によると、今年1月1日~6月18日までに42件の中国産食品(食器などの器具を除く)が食品衛生法に違反していた(リスト参照)。

 違反事例42件のうち最多の10件を占めるのは、ピーナッツや花椒(香辛料)などから検出された「アフラトキシン」だ。食環境衛生研究所マーケティング部の丸橋大志氏が指摘する。

「アフラトキシンはカビが生成する化学物質で、人に対しては、急性肝臓障害や発がん性が指摘されます。とくに発がん性は、国際がん研究機関によるリスク評価で最も危険性が高いグループに分類されます。カビ毒のためどこにでも発生して増殖する怖れがあり、調理加熱しても毒性は消えない」

 2019年8月には中国・杭州で40代夫婦が食中毒によるショック状態で緊急搬送され、妻が死亡。夫は「落花生を食べたことが原因かもしれない」と話し、病院はアフラトキシンによる食中毒の可能性を指摘した。

 乾燥トウガラシからアフラトキシンが検出された会社の担当者は「中国の旧正月(1月下旬)が影響した」と語る。

「商品を加工後に中国の旧正月となり、出荷までの間が空いて保管状況が悪化し、カビが増殖したようです」

 新型コロナの影響で多くの工場が稼働をストップしていたことも、影響したのだろうか。輸入した中国産花椒からアフラトキシンが検出された会社の担当者は「運が悪かった」と諦めを口にした。

「中国から出すときも日本で受けるときもチェックするが、乾燥状態が甘いとどうしてもカビが生えてしまう」

 アスパラガスやカリフラワー、マッシュルームなどの冷凍野菜からは「E.coli(イーコリ/大腸菌)」が検出された。

「E.coliは糞便系大腸菌グループの総称で、毒性の強さで知られるO-157などを含みます。摂取すると下痢、激しい腹痛、血便などが生じ、重篤化すると溶血性尿毒症症候群などの合併症を引き起こす怖れがあります」(丸橋氏)

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