「日本と唐様で書く三代目」豊臣統一と安倍晋三が日本を滅ぼす

NEWSポストセブン / 2020年7月11日 7時5分

 株主総会後の記事は、一転、「トヨタは大丈夫」といったような論調が大勢を占めた。さらには、名優の香川照之を使い、「リーマン・ショックの時は、過去最悪の4600億円の赤字決算に陥ったのに、それを上回るコロナ・ショックで5000億円の黒字を出す決意表明だ」と解説する自社のオウンドメディアやテレビコマーシャルを展開している。

 自分の価値観と合わない記事やメディアを徹底的に批判、排除する姿勢といえば、安倍晋三首相の右に出る人はいないだろう。コロナ危機対応をめぐる最近の首相会見でも、辛口の記事を書くフリーの記者を指名しなかったことが問題になったことは記憶に新しい。

 しかしそんなメディアコントロールの努力も甲斐なく、なかなか届かない「アベノマスク」、国会でも紛糾した中小事業者への持続化給付金業務の丸投げ発注をめぐる「前田ハウス」問題と、新型コロナウイルス対策に関して安倍政権の打つ手がことごとく失敗したあげく、通常の10倍とも言われる破格の1億5000万円を選挙資金として注ぎ込んだ河井克行・案里夫妻が東京地検特捜部に買収容疑で逮捕され、内閣の支持率は急落した。

◆安倍一族と自動車産業の裏面史

 昨年11月、安倍晋三首相の在任期間が憲政史上過去最長となった。歴史を遡ると、2位が桂太郎、3位が佐藤栄作、4位が伊藤博文。安倍晋三を含めてみな長州(山口)出身だ。3位の佐藤栄作は、安倍の大叔父でもある。

 大腸の病で失意の下、在任わずか1年で第一次政権を放棄した安倍晋三は2012年に奇跡的に復活、第二次政権をスタートさせて以来、8年近い長期政権を維持している。その理由は大きく4つある。

 野党に全く力がないこと(敵がいない)、メディア対策がしたたかなこと(情報統制)、官邸を裏切らない仲間内で固めてきたこと(側近の重用)、自民党内に自分にとって代わる、あるいは代ろうとする人材がいないこと(人材の枯渇)、だ。

 野党に力がないことは誰の目にも明らかだろうが、情報統制や側近の重用の実態は、官邸担当の新聞記者など以外には、じつはあまり知られていない。

 情報統制とは、自分に苦言を呈する人間を排除し、自分の意見をそのまま垂れ流してくれる「御用メディア」と積極的に付き合い、ご褒美のネタ(情報)を与える、ということだ。

 そして一次政権崩壊後も裏切らずに付き従った官僚や政治家、たとえば一緒に山登りをしたような人物が側近として重用される。そうした人物は、永田町や霞が関では「官邸側用人」と揶揄されようが、彼らの関心は、国民というよりも、いかに総理の寵愛を受けるかに注がれている。いや、最近の官邸周辺から漏れ聞こえるところによると、むしろ、東大出のエリート側用人が、お坊ちゃん育ちでお追従に弱い安倍首相を神輿に乗せて、やりたい放題しているとみたほうがいいのかもしれない。

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