ぎんさんの94才三女 庭で転び剥離骨折も湿布で治そうとした

NEWSポストセブン / 2012年12月2日 7時0分

 蟹江ぎんさんの娘ご長寿4姉妹。一緒に住んでいて仲の良かった長女の年子さん(98才)と三女の千多代さん(94才)だったが、お風呂にお湯が入っていなかったことに年子さんが腹を立て、千多代さんと口論に。それをきっかけにふたりは口を利かなくなってしまった。

 お風呂の件で大ゲンカした翌朝、年子さんは実家の蟹江家に向かった。

五女・美根代さん(89才):「えらい朝はように、あんねぇ(年子さん)が仏頂面でやってきて、いったい、どうしたんかとびっくりしただがね」

“もう、千多代のところにはおれん”と言う年子さんに、美根代さんはしばし言葉を失った。だが、末の妹ながら4人姉妹をまとめるリーダー的な存在。千多代さんの考えも聞いて、

「うん、こうなったら、ごちゃごちゃ言わんと、離れたほうがええ。しばらく冷却期間を置いて頭を冷やさんといかん」

 美根代さんはそう判定を下した。こうして、あんねぇは息子夫婦の家に帰っていった。

 その数日後、シーンと静まり返った家を訪ねた本誌記者。このままふたりは別居してしまうのか…気にかかり、4姉妹と連絡をとっていると、意外な展開が待っていた。

「わがままで、自分勝手なことばかり言うあんねぇがいなくなって、ああ、清々したわ」

 生来の意地っ張りから、千多代さんは当初、そんな強がりを見せていた。掃除、洗濯、炊事と、家事もいつもより張り切ってこなした。

 だが、10日たっても、年子さんは戻ってこない。千多代さんはご飯を食べるときもひとりになり、夜、布団を並べるのも1枚。

千多代さん:「昼間は美根代の家に行けば気がまぎれるだが、夕暮れ、家に帰るとね、あんねぇの姿がどこにもない。無性に寂しくなって、庭に出てお月さんを眺めたこともあったよ。そしたら通りの向こうに、家々の明かりが見えて、“ああ、あの家じゃ、みんな楽しそうに晩ご飯を食べてるんだろなぁ”と思うと、ひとりでに涙がこぼれたよ」

 日を追うごとに、胸にぽかーんと穴が開くような寂しい気持ちになっていった。

美根代さん「千多代姉さんは、家に来るたび、あんねぇの話をするようになったがね。“あんねぇは今ごろ何しとるだろか”“ちゃんとご飯食べとるだろか”“嫁さんと上手くやっとるだろか”って、そんな心配ばかりしとった」

 そして、年子さんが出ていって2週間ほどがたったときだった。千多代さんは珍しく風邪をこじらせ、38℃台の熱が出た。病院で薬をもらい、2日ほどで熱は下がったのだが、体はまだふらふらの状態。

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