感染対策と笑いの両立を目指す「よしもと漫才劇場」の今

NEWSポストセブン / 2020年7月26日 7時5分

「よしもと漫才劇場」のコロナ対策はどのようなものか

 お笑い界を牽引する吉本興業のなかでも、ブレイク芸人を輩出し続ける若手芸人の聖地というべき場所がある。それが大阪「なんばグランド花月」の向かいに立地する“マンゲキ”こと「よしもと漫才劇場」だ。

 M-1グランプリ優勝でブレイクした「霜降り明星」や「ミルクボーイ」のほか、「尼神インター」、「ミキ」や「アインシュタイン」など東京進出を果たした芸人たちも、同劇場の所属メンバーだった。現在は、M-1決勝戦にも出場した実力派漫才師の「見取り図」、「さや香」、「からし蓮根」、また2020年のABCお笑いグランプリで優勝した「コウテイ」らが在籍している。

 そんなマンゲキも、緊急事態宣言が解除されて以降、劇場運営を再始動させている。固定席は305席。コロナ以前の祝日公演では、立ち見客がぎっしりと通路を埋め尽くし、劇場内が爆笑の渦に巻き込まれていた。

 現在、漫才劇場の公式ホームページを開くと、まず目に飛び込んでくるのが「感染予防対策公演のご案内」という掲示だ。そこには、1.8m間隔の距離をとって座席販売を行うこと、また出演者との距離を確保するため最前列の販売、立ち見席の販売を行わない旨が明記されている。

 関西のお笑い文化を絶やさぬよう、「新しい生活様式」のなかで再び多くの観客に笑顔をもたらしている“マンゲキの今”をレポートする。

劇場に入るまでに入念な対策

 記者はオンラインでチケットを購入し、7月下旬、平日の劇場公演に足を運んだ。1階からエレベーターに乗り、劇場がある建物5階へ。エレベーターが開くと、扉の目の前にはアルコール消毒液、右手には大型の扇風機が設置されておりフロアの換気が行われていた。

 アルコール液を手になじませチケット発券機の前に並ぶと、足下にはソーシャルディスタンス用のマークがある。チケットの発券が済むと、劇場スタッフによる検温が行われた。検温の結果、「37.5℃以下」であることが確認されると、「チケットの右側に、カタカナでフルネームと電話番号を書いてください」という指示を受ける。

 この個人情報は劇場内で感染者が確認された場合、感染経路追跡のためにのみ使用されるという。用意されたデスクで名前と電話番号を記入すると、劇場入口で別のスタッフがチケットをもぎり、その場で再びアルコール消毒をするよう指示された。

 消毒液のうえには、「こんなん、なんぼやってもいいですからね~」と言うミルクボーイのイラストを発見。至る所に、お笑い好きを刺激する演出がちりばめられている。

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