コロナで重症化しなかった人々、様々な後遺症続き絶望の日々

NEWSポストセブン / 2020年8月6日 16時5分

20代でもコロナの後遺症に悩まされる人が(写真/PIXTA)

「退院して2か月ほど経ちますが急に37℃前後の微熱が出たり、頭痛が続く毎日です。とても全快とは言えません」

 そう打ち明けるのは、都内在住の20代女性Aさんだ。

 国の緊急事態宣言が解除された後、新型コロナウイルスの陽性が確認された彼女は、入院中に下痢や頭痛が生じ、味覚や嗅覚も失った。幸い、重症化せず2週間で退院できたが、想像以上に長引いているのが「後遺症」だ。

「味覚は戻ったんですが、逆に過敏症状に悩まされています。塩味や辛味、濃い味に敏感になりました。ようやく社会復帰できたのに、いつまでこの後遺症が続くのかと絶望する毎日です」(Aさん)

 新型コロナ感染の再拡大とともに、Aさんのような人たちが急増している。

◆後遺症の組み合わせは多岐にわたる

 7月に米国の医学誌「JAMA」に掲載されたイタリア・ジェメッリ大学病院などの研究では、退院患者143人を追跡調査した。その結果、回復から平均2か月の段階で、87.4%の患者に後遺症があった。最も多い症状は疲労(53.1%)で、呼吸困難(43.4%)、関節痛(27.3%)が続き、3つ以上の後遺症が残った回復者が過半数を超えた。

 新型コロナはまず肺炎が心配されるが、調査結果が示すのは単なる呼吸器系の疾患ではなく、全身に影響が出ることだ。実際にその調査では、回復者の4割以上がQOL(生活の質)の低下を訴えた。

 具体的にどのような後遺症に苦しめられるのか──。

 都内在住で千葉の工場に勤務する20代男性Bさんは高熱や空咳が続き、PCR検査を受けると陽性。4月に都内病院に2週間入院した。

「その間に体重が5kg減少しました。退院後は歩くだけでしんどく、ご飯を作ろうとフライパンを持つだけでグッタリした。外出はもちろん洗濯物を干すことが難しくなり、ひとり暮らしが維持できず、近くに住む親に食事の支度を頼んでいました」(Bさん)

 体力には自信があったBさんは、あまりに何もできなくなったのがショックだった。

「体を動かすことが好きでボルダリングが趣味でしたが、退院後は少しでも動くと疲れて座り込んでいました。筋トレができる状態でもなく、マンションの階段を使って体力の回復をめざしたけど、最初はほとんど上れませんでした。退院から4か月ほど経ったいまは、ようやく倦怠感が薄れてきています」(Bさん)

 都内在住で、保険会社勤務の40代女性Cさんも4月に2週間入院。その間、4㎏やせたという。そのCさんがいまも悩まされるのは、「味とにおいの喪失」だ。

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