時代劇の持道具担当 草履の鼻緒をビニールに変える工夫など

NEWSポストセブン / 2012年12月9日 16時1分

写真

東映京都撮影所の持道具・上田耕治さん

 時代劇で活躍するスターたち。だが、銀幕の中のスターたちは、自身の力だけで輝いているわけではない。その輝きの背後には、職人肌の裏方たちの並々ならぬ努力が存在する。

 東映京都撮影所では、役者が身につける小道具を持道具というが、その持道具を担当する上田耕治さん(42)も、そうした裏方の一人だ。来年12月公開の映画『利休にたずねよ』(出演・市川海老蔵)にも参加する。

 撮影中の真剣な表情から一転、「利休さんは芸術家やから、何でもいいっていうわけじゃないんです」と、上田さんは表情を緩める。

「竹皮を裂いて編み込んだ露地草履です。ここからが僕の仕事。動きやすいよう鼻緒をビニールに変えたり。3本ねりと5本ねりの鼻緒にしたり。見た目も違うでしょう」(上田さん)

 小道具の話になると止まらない。それとなく上田さんの美術予算について聞いてみると「ないない、ないですよ(笑い)。竹ひとつ選ぶのも真剣。工夫も必要。終わらないんです」。

 こうした“終わらない工夫”が、時代劇を支えている。

撮影■太田真三

※週刊ポスト2012年12月14日号



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