壇蜜が明治神宮ミュージアムを訪問、青々した木立に癒される

NEWSポストセブン / 2020年8月29日 16時5分

生き生きした杜の緑を望む開放的なメインロビー

 美術史家で明治学院大学教授の山下裕二氏とタレントの壇蜜という、日本美術応援団の2人が、日本の美術館の常設展を巡るシリーズ。今回2人が訪れたのは、明治神宮ミュージアムだ。

壇蜜:こうして眺めると明治神宮は本当に緑豊かですね。目の前に広がる青々とした木立に心癒やされ、美術館にいながら杜を散策している気分にもなります。

山下:それこそが明治神宮ミュージアムを建築した隈研吾さんの想いです。大きく切り取られた開口や木の柱が杜の緑と調和し、参道から美術館を眺めても日本伝統の入母屋造りが自然と杜に溶け込んでいます。

壇蜜:1階には明治神宮の歴史や行事を《百年、一年、一日、一刻》の4つの時間軸で伝える常設展「杜の展示室」がありますが、『植樹風景模型』を見ると原生林に感じられるこの都会のオアシスが、実は荒野から生み出されていたことに驚かされます。大正9年の創建から100年でよくぞここまで繁茂しましたね。

山下:自然の力だけで杜が育っていけるようにと設計された、100年先を見据えた素晴らしいプロジェクトであったことが模型を通してわかります。杜づくりのために日本全国から10万本の樹木が奉納され、のべ11万人の若者たちが神宮の造営に携わりました。

壇蜜:館内にはぬくもりある木のベンチもあります。

山下:ベンチやエントランスのカウンターには、風雨などで倒れて役割を終えた境内のケヤキやクスノキが再利用されています。

壇蜜:樹木がミュージアムで新たな役割を得て、鎮守の森を造営した人々の願いや想いがこれからもここで息づいていくのですね。

◇明治神宮ミュージアム
【開館時間】10時~16時30分(最終入館16時)【休館日】木曜(祝日の場合は開館/展示替え期間は休館)【入館料】一般1000円【住所】東京都渋谷区代々木神園町1-1

【PROFILE】
◆やました・ゆうじ/1958年生まれ。明治学院大学教授。美術史家。『日本美術全集』(全20巻、小学館刊)監修を務める、日本美術応援団長。
◆だん・みつ/1980年生まれ。タレント。グラビア、執筆、芝居、バラエティほか幅広く活躍。近著に『結婚してみることにした。壇蜜ダイアリー2』(文藝春秋刊)。

●撮影/太田真三 取材・文/渡部美也

※週刊ポスト2020年9月4日号

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