恋母ドラマ化 柴門ふみ「夫が仕事人間で子育て大変だった」

NEWSポストセブン / 2020年10月29日 7時5分

『恋する母たち』原作者の柴門ふみさん

 恋する3人の母を描くドラマ『恋する母たち』(TBS系、毎週金曜22時~以下『恋母』)。その原作者である柴門ふみさんと、ドラマの脚本を担当した大石静さんが対談する。漫画界とドラマ界の第一線を走り続ける2人が、子育てや夫婦関係について赤裸々に語り合った。

柴門:女性は年齢とともに生活環境が少しずつ変わります。私は20代で子供を2人産んで、30代は子育てと仕事をこなすので大変でした。『東京ラブストーリー』も『あすなろ白書』も子育てしながら描いていて、ようやく一段落つくことができたのは、50代になってからでした。

大石:私は子供がいないから、柴門さんのように子育ての大変さはわからない。30代の頃、子供が欲しいと思った時期もあったんです。でも出産した友達がそれはもう大変そうで、仕事をしながら子育てはできないなと。それに私のDNAを引き継いで生まれてきて子供は幸せなのかしらって思ったりもして(笑い)、産む選択をしませんでした。

柴門:旦那さんはどう思われていたんですか?

大石:夫は子供が欲しかったようだけど、私の意見を伝えたらすんなり受け入れてくれました。

柴門:優しいですね!

大石:だからこそ、『恋母』では子供に対するまり(仲里依紗)の情熱から、学ぶことも多かったです。昔、息子が入浴中の風呂場に入ったっていう話を友人がしてて、「私が産んだ子だから見たっていいのよ」と言ってたんです。もう高校生になるお子さんなのに!?って驚きました。

 でも、まりの「ママのことどんなに嫌いになろうとしても嫌いになれないのが息子ってものなの! 彼にとって最初の女は母親なのよ! おっぱい吸ってオムツあてられお風呂でちんちん洗ってもらい~」というセリフで、あぁこういうことだったのかって。

柴門:でも私は反抗期がとにかく大変で、母性を感じる余裕がなかったのかもしれません(笑い)。夫(漫画家・弘兼憲史さん)は仕事人間で、育児に協力しない人だから。子育ては本当に大変でした。

大石:弘兼さんとはパーティーなどでご一緒したことがあるけれど、かっこいいし、ダンディーで、とても素敵!

柴門:あれはね、オフィシャルのダンディズム(笑い)。家事も育児もすべて私に任せて、結婚してからずっと、自宅に帰ってくるのはお正月の三が日だけ。さすがに同居していた義理の両親が高齢になってからは家で寝るようになりましたけど。でもそうした状況を寂しいと思う暇もなく、40代までは子育てと仕事に必死でした。

大石:台本書きながら、繁樹(玉置玲央)に柴門さんの怒りが投影されていると感じたことはあります(笑い)。

【プロフィール】
柴門ふみ(さいもん・ふみ)/1957年生まれ。漫画家。1979年『クモ男フンばる!』でデビュー。代表作に『同・級・生』『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』(いずれも小学館)などがあり、ドラマ化された作品も多数。『老いては夫を従え』(小学館)などエッセイにも多くのファンがいる。

大石静(おおいし・しずか)/1951年生まれ。脚本家。1986年に『水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策』で脚本家デビュー。以降、『ふたりっ子』『セカンドバージン』(いずれもNHK)、『家売るオンナ』(日本テレビ系)、『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)など数多くの脚本を執筆し名ドラマを送り出す。

※女性セブン2020年11月5・12日号

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