白鵬、鶴竜の「休みすぎ」は歴代の名横綱とここが違う 大鵬「サッと引退しようと……」
NEWSポストセブン / 2020年11月14日 7時5分
大相撲11月場所は、白鵬、鶴竜の両横綱が揃って2場所連続で初日から休場。“休みすぎ批判”が高まり、進退を問う声も出ている。横綱は大関以下と違って番付の降格がなく、自ら引退のタイミングを判断する必要がある。歴代の横綱と比較した時、現在の2横綱はどのような評価になるのか。
9月場所も全休だった鶴竜は、途中休場を含めて3場所連続休場。19年7月場所に14勝1敗で6度目の優勝を果たした後は、最近7場所で6度目の休場となった。一方の白鵬は同じく3場所連続休場(全休は2場所連続)で、7場所で休場は5回目。ただ、鶴竜と違い、皆勤となった2場所(2019年11月場所、2020年3月場所)はいずれも優勝している。
2013年に亡くなった第48代横綱・大鵬は生前、本誌・週刊ポストの取材で「横綱の地位」についてこう話していた。
「私は(横綱の地位が)協会の看板と考えていた。15日間、横綱として恥ずかしくない成績を挙げなければいけない。仮に優勝しても、“今場所は責任を果たせたが、来場所は大丈夫か”と考えながら引退するまで相撲を取った。そして、(責任が)果たせなくなったと感じた時にサッと引退しようと思っていた」
“昭和の大横綱”と呼ばれた大鵬の成績を振り返ると、1967年11月場所から翌年7月場所まで、3場所連続全休を含む「5場所連続休場」を経験している。ただ、1968年9月場所で土俵に戻ってくると、3場所連続優勝を果たした。最後の優勝となったのは1971年の1月場所。同年3月場所も12勝3敗の成績を残したが、次の5月場所で5日目に、“角界のプリンス”と呼ばれ、のちに大関に昇進する貴ノ花との取組で2敗目を喫すると、潔く引退を決めている。
大鵬と同じく、功績著しい横綱にのみ認められる「一代年寄」を襲名した第55代横綱・北の湖も生前の取材で、「私は横綱という番付にプライドを持っていたので、土俵上で負けて転がって、フーフーいうような姿を見せたくありませんでした」と話している。
全盛期には“憎らしいほど強い”といわれた北の湖も、晩年はケガに苦しんだ。1982年5月場所から、3場所連続全休を含む「6場所連続休場」があった。その後、1984年5月場所では14場所ぶりとなる優勝を全勝で飾ったが、両国に完成した新国技館で行なわれた1985年1月場所で初日から2連敗。新しい国技館で白星をあげることなく引退した。
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