帰省・旅行時の「移動手段別」感染対策 列車や座席の選び方

NEWSポストセブン / 2020年11月27日 16時5分

混雑の可能性もある帰省・旅行時の移動ではどう対策をすべきか(写真/共同通信社)

 Go Toキャンペーンの先行きは不透明だが、たとえ適用除外となっても「年末年始の帰省や旅行は予定通り行くつもり」という人も多いはず。そこで重要になるのが、「移動手段」ごとの感染対策だ。

 まずは「自家用車」を使う場合。不特定多数の人との密を避けやすい利点があるが、気をつけるべきは「休憩時」だ。大阪健康安全基盤研究所の奥野良信理事長(ウイルス学)がいう。

「近年はレストランや売店施設が充実したサービスエリア(SA)が増えていますが、年末年始は混雑必至。人混みでの感染リスクに警戒すべきです。この冬はあえて人気サービスエリアをパスし、トイレと自動販売機のみの簡素なパーキングエリア(PA)で休憩したほうがよいでしょう」

 長距離移動の場合、「新幹線」や「飛行機」を使う人もいるだろう。多数の乗客と同席するのが不安という意見も多いが、旅行ジャーナリストの村田和子氏は「マスクなど対策をすれば過度の心配は無用」という。

「航空機や新幹線は窓が開かないため密室のイメージが強いが、どちらも換気能力は高い。一般的な航空機は約3分、新幹線は約6~8分で室内の空気が外気とすべて入れ替わる。特に新幹線の車両はシートピッチ(前方・足元の空間)が広く頭上にも余裕があるので、乗車率が100%以下なら密集リスクは比較的少ない」

 さらにリスク回避を徹底するには乗車する列車の選び方が重要だ。基本的には、乗車人数が少ない列車を選ぶことだ。

「たとえば東京発の東海道新幹線下りの場合、終点の遠い博多行きのほうが新大阪行きなどより混雑しがちで、途中駅からも多くの人が乗ってくる傾向があります。もし名古屋や京都で降りる場合は新大阪行きに乗るなど、“目的地から終点が近い便”を選ぶといいでしょう」(同前)

「座席の位置と予約方法」にも気を配りたい。

「便利なのが指定席のネット予約。多くの新幹線のネット予約には、切符を受け取る前なら無料で座席変更できるサービスがあります。シートマップで自分の席の周囲の埋まり具合を確認し、乗車直前に空いている席に変えれば、他の乗客との密を回避できる可能性が高い」(同前)

 飛行機の座席は「トイレ付近」が要注意となる。渡航医学が専門の勝田吉彰・関西福祉大学教授はこう指摘する。

「コロナは感染者の排泄物を介した感染リスクが指摘されており、トイレのフタを閉めずに流せば、ウイルスの飛沫が拡散する可能性がある。とくに飛行機はトイレと客席が近接するためトイレから近い通路側の座席は避けた方が無難です」

 どの移動手段でも「マスク」と「小声」を忘れず、帰省や旅行を楽しんでほしい。

※週刊ポスト2020年12月11日号

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