維新のブレーン たちあがれ日本メンバーの合流に困っていた

NEWSポストセブン / 2012年12月20日 16時0分

 結党間もない新党としては、「議席数54」は大健闘といえるかもしれない。だが、「300人を擁立して政権を取る」と宣言し、国民の注目を集めた往時の勢いが鮮烈な記憶として残るだけに、この結果には「尻すぼみ」「期待外れ」の印象は拭いようがない。

 橋下徹・大阪市長が率いる日本維新の会はなぜ大失速したのか。大阪都構想のブレーンを務めた古賀茂明(元経産官僚)、高橋洋一(元内閣参事官)、長谷川幸洋(ジャーナリスト)の3氏が、その真相を語り合った――。

―― 一時は「第三極政権」の中軸とも期待された維新の失速を、「ブレーン」と呼ばれた立場としてどう見るか?

長谷川:私はほとんど部外者として見ているけど、石原(慎太郎)さんとの合流で、維新の政策が非常にわかりにくくなりました。橋下さんは脱原発を目指していたはずですが、核武装シミュレーション論者の石原さんが核燃料サイクルをやめられるわけがない。

「中央集権体制打破」はいいとしても、原発と消費税、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)という個別の政策の方向感が橋下、石原で全然違う。その結果、政策の軸が非常にあいまいになったと思います。

高橋:維新のブレーンたちはみんな、石原さんと一緒に旧たちあがれ日本(以下「たち日」)のメンバーが加わりそうだとなったときから困っていた。とくに(日本維新の会の候補者選考委員長を務めた)竹中平蔵さんとたち日の平沼赳夫さんは絶対ダメな関係ですから。

古賀:郵政民営化の時に、互いに命を賭けあったんですから(*注)。

高橋:多分、2人が顔を突き合わせたらその場で物理的なけんかをする。ほんとにやると思うよ(笑い)。

古賀:橋下さんは石原さんのことが個人的に好きなんでしょうね。ほんとに愛している。だけど橋下さんと石原さんはロミオとジュリエットの関係だと思うんです。お互いが拠って立つ、維新の家訓とたち日の家訓は真逆。

 一緒になり得ない両家を代表して、橋下さんと石原さんが結婚したら悲劇が起きる。だから、こそこそ会ってるのがいいぐらいで、ロミオとジュリエットのように、ほんとに結婚しようなんて思っちゃいけないんです。

 ツイッターで橋下さんに向けて、「間違えたということはよくお分かりだと思います。理念も政策も違う石原さんや旧たちあがれ日本の老人たちと決別してください」とつぶやいたら、3000件以上のリツイート(引用)がありました。でも普通あそこまで批判したら、橋下さんは徹底的に反論してくるはずなのに、むしろ批判に感謝するようなツイートをしてました。ほんとは彼もわかってるんだと思います。

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