巨人ウィーラー残留の心強さ ムードメーカー外国人の価値とは

NEWSポストセブン / 2020年12月3日 16時5分

ウィーラーの残留が巨人にとっていかに心強いか(日本シリーズ第2戦での本塁打。時事通信フォト)

 日本シリーズで、ソフトバンクに2年連続4連敗と屈辱的な大敗を喫した巨人。惨敗の頂上決戦の中でも2戦目に本塁打を放つなど、唯一気を吐いたウィーラーの残留が12月2日、決定した。

 ウィーラーは開幕直後の6月25日に楽天から池田駿との交換トレードで巨人へ移籍。98試合に出場し、打率2割4分7厘、12本塁打、36打点。得点圏でも2割3分と、成績を残すことはできなかった。推定年俸2億円の外国人として合格点は与えられないだろう。しかし、数字以外の面でウィーラーの果たす役割は大きかったという。野球担当記者が話す。

「明るい性格でムードメーカーでした。チームには、こういう選手が絶対に必要なんです。日本シリーズでも、劣勢でベンチが暗くなる中、ウィーラーはいつものように声を出して、選手を鼓舞していました。日本での実績もありますから、他の外国人にも有効なアドバイスを送れるし、今回の残留はそんな点も考慮されたと思います」(以下同)

 シーズン中も、ウィーラーは献身的に働いた。楽天では『4番・サード』として106本塁打を積み上げたが、巨人ではそのポジションに若き主砲の岡本和真が座っていた。そのため、4年ぶりにレフト、5年ぶりにファーストを守り、8番でのスタメンや途中出場でもハッスルした。

「ファーストのスタメンは来日1年目に1試合だけ、レフトも最近3年は守備に就いていなかった。今シーズンは試合途中からセカンドに就いたこともあった。ベテランの域に入りつつあるウィーラーが文句を言わずに、いつも変わらないテンションでプレーすれば、外国人のみならず、主力や若手にも良い影響が出る。代打では1割4分3厘しか打てていないが、3打席目以降の打率が3割5分を超えている。明らかにスタメンタイプですが、自分の置かれた場所で必死に花を咲かせようとしていた。ソフトバンクに4タテを喰らった事実を考えても、来季もウィーラーが在籍することは巨人にとって心強い。原辰徳監督は30年前を思い出し、残留を願っていたのではないでしょうか」

 巨人にとって日本シリーズ4連敗といえば、1990年の西武との対決が思い起こされる。2位・広島に22ゲームの大差をつけて優勝したものの、まさかのストレート負け。選手会長の岡崎郁が「野球観が変わった」と言うほどチームに衝撃が走った。翌年、巨人はまさかの4位転落。メンバーはほとんど変わっていなかっただけに、チーム内外に予想以上に“4タテショック”があったと言われた。

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