山崎賢人ドラマを世界的ヒットに導いた「エモい演技」

NEWSポストセブン / 2021年1月2日 16時5分

主演作『今際の国のアリス』が世界で好評(時事通信フォト)

 山崎賢人(26)は、今まさに俳優としてセカンドステージに突入している最中なのではないか。土屋太鳳とW主演するNetflixオリジナルドラマ『今際(いまわ)の国のアリス』は、同配信サービスの世界総合ランキングでトップ10入りするほどの人気を集めており、彼の新たな代表作となった。

 麻生羽呂(あそう・はろ)による大人気コミックを原作とした同ドラマで、山崎が演じるのは主人公の“アリス”こと有栖良平役だ。毎日ゲームに明け暮れるだけの冴えない男が、命を賭けた“げぇむ”を通して人間的な成長を遂げる姿を、山崎は見事に表現してみせた。たくましきヒロイン・ウサギ役を演じる土屋太鳳とは、今回が4作目の共演で、息の合ったやり取りがふたりの絆を感じさせる。

 メガホンを取った佐藤信介とも、2019年に公開された映画『キングダム』でタッグを組んだ関係だ。『キングダム』で佐藤監督が「第44回報知映画賞」を受賞した際、山崎は監督とハグを交わし、「これからも世界中の人々を楽しませることができる作品を一緒に作っていけたら幸せです」と語っていた。再びタッグを組んで制作された『今際の国のアリス』によって、「世界中の人々を楽しませる作品を一緒に作る」という山崎の夢はさっそく実現したようだ。

 俳優デビューから10年。近年の山崎は演技の面で目覚ましい成長を遂げている。なかでも『キングダム』での佐藤監督との出会いは、彼のキャリアにおいて重要な出来事だったことだろう。

 ピース・又吉直樹の小説を原作とした映画『劇場』(2020年7月公開)も好評で、全国18館という比較的小規模の公開でありながら、初日から3日間で観客動員数4000人を超える反響を呼んだ。山崎は、ヒロイン役を演じる松岡茉優とともに、まるで共依存のような状態に陥る未熟な恋愛を熱演。自意識過剰な演劇青年役で新境地を切り開いた。そして、今回の『今際の国のアリス』の大ヒットだ。

 山崎の活動を長年チェックしてきたドラマ・映画ライターの小田慶子氏は、彼のキャリアをこう振り返る。

「映画『斉木楠雄のΨ難』(2017年)のときに特報で『山崎賢人、(漫画の)実写やりすぎじゃね?』と自分にツッコむセリフを言っていましたが、そのとおり、漫画原作の多い彼。しかし、その2017年に『ジョジョの奇妙な冒険』と『斉木楠雄~』が公開されたタイミングで、少女漫画原作から少年漫画原作にシフトチェンジし、イメチェンが上手く行きました。

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