「多剤服用」に要注意 薬効を打ち消したり強めたりする5パターン

NEWSポストセブン / 2021年1月13日 7時5分

 このように「副作用を抑えるための薬」が多剤処方の引き金となる。

 都内在住の60代男性は、腰の痛みで通院するうちに非ステロイド性抗炎症薬や疼痛治療剤などの薬を続々と追加され、現在は5種類の薬を併用している。

「薬の種類が増える典型的なパターンです。腰痛症など痛みが生じる病気では、非ステロイド性抗炎症薬で痛みが治まらなければ疼痛治療剤が追加されるケースが多く、同時に胃荒れやふらつきなどの副作用を抑える薬も処方されます。こうして雪だるま式に薬の種類が増えていく」(同前)

 患者数が多いパターン4の生活習慣病では、薬の種類による飲み合わせリスクがある。

「血液中のコレステロール値を低下させるスタチン系(LDLコレステロール低下薬)の脂質低下薬と降圧薬のカルシウム拮抗薬を併用すると、スタチンの血中濃度が上がり、肝機能障害や横紋筋融解症の怖れがあります」(同前)

 認知症患者のケースでは、症状を抑えるための薬が病気を進行させかねない(パターン5)。

「認知症が進行すると、暴力的になることがあります。それらを抑えるために抗精神病薬が処方されるケースもありますが、服用すると、今度は認知機能低下が進んでしまうことがある。やむを得ない事情がある場合を除き、服用には慎重になるべきです」(同前)

※週刊ポスト2021年1月15・22日号

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