弟子なのに継げない白鵬など 各一門が抱える「年寄株」の火種
NEWSポストセブン / 2021年1月13日 7時5分
引退後の力士が親方として協会に残るために必要な「年寄り名跡(年寄株)」は、これまでたびたび巨額の金銭トラブルや、日本相撲協会内の争いの道具にされてきた。年寄株をどれだけ所有しているか、は一門の勢力の大きさを示すと同時に、新たな火種のもとともなる。現在、年寄株をめぐるどのような火種が生まれつつあるのか、一覧にした。(※借株は現継承者でカウント)
●二所ノ関一門(15部屋、30株)
・「尾車」継承カウントダウンで内紛へ?
元大関・琴風は2022年に定年。元関脇・豪風(押尾川親方)が継承の見込みで、手が合わない元関脇・嘉風(中村親方)は独立を探るも難航。
・「千賀ノ浦」出羽海一門への“返還”か
11月場所後に元小結・隆三杉と「常磐山」を交換した元関脇・舛田山が4月に70歳で退職。古巣の出羽海一門の力士に株を渡す準備か。
●高砂一門(5部屋、11株)
・「高砂」角界屈指の名門が“つなぎ役”に
元大関・朝潮の定年で、元関脇・朝赤龍が継承。一門の総帥となる株で、将来、大関・朝乃山が継ぐまでのワンポイントとみられる。
●出羽海一門(13部屋、36株)
・「藤島」二所ノ関一門から奪還の“功績”
二所ノ関一門の元大関・貴ノ花の印象が強いが、もとは出羽海一門の株。貴ノ花の生前中に、武蔵川部屋の元大関・武双山が引き戻し、次の理事長候補とも。
●伊勢ヶ濱一門(5部屋、11株)
・「宮城野」弟子なのに白鵬は継げない?
元前頭・竹葉山は約1年半後に定年が迫るが、弟子の横綱・白鵬に継がせないとの見方が大勢。竹葉山の再雇用の際に誰が継ぐかが注目。
●時津風一門(6部屋、15株)
・「井筒」鶴竜の継承に豊ノ島は憂鬱?
横綱・鶴竜が引退して襲名する場合、借株の元関脇・豊ノ島は別の株の手当てが急務。
・「鏡山」人気力士の奪い合いに発展か
元関脇・多賀竜の2023年の定年に向け、正代、豊山、錦木、翔猿ら一門の人気力士の争奪戦になるとみられる。
※週刊ポスト2021年1月15・22日号
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