コロナ感染で白鵬のいない初場所の見どころは「モンゴル騒乱」と「埼玉栄OB会」

NEWSポストセブン / 2021年1月5日 16時5分

白鵬(左)はコロナでいよいよ土俵際、貴景勝(右)は綱取りに追い風(時事)

 白鵬のコロナ感染が判明して、場所前から波乱を予感させる初場所。休場続きで土俵際の2横綱とカド番の2大関の去就はどうなるのか、そして貴景勝の横綱昇進はあるのか。

 貴景勝の横綱昇進のキーとなるのが、貴景勝を頂点とする「埼玉栄グループ」といわれている。番付上位には北勝富士(東前1・埼玉栄→日体大)、大栄翔(西前1)、琴勝峰(東前3)、翔猿(西前7・埼玉栄→日大)、妙義龍(西前9・埼玉栄→日体大)など埼玉栄高校OBが名を連ねており、彼らとの対戦が貴景勝の横綱昇進を左右することになる。

「貴景勝は貴乃花部屋の流れをくむガチンコ力士だが、埼玉栄グループは家庭的で結束力は半端じゃない。活躍したOBは古巣に差し入れするのが慣例になっていて、先場所優勝した貴景勝もコメ10俵(600キロ)を贈っており、大胸筋やヒザのケガをした時も埼玉栄のトレーナーを頼っている。OBたちもみんなガチンコだが、これまで豪栄道と貴景勝の2人が大関になったものの、まだ横綱はいない。教え子の横綱誕生が山田道紀・監督の悲願だ。

 貴景勝も先輩である豪栄道に対して3勝8敗と歯が立たなかったように、OB同士は正攻法で勝負するため番狂わせが少なく番付通りの対戦成績になりやすい。まして横綱昇進がかかっている貴景勝に対してグループの力士は奇襲や奇策は使わないだろうし、土俵際で、ケガをさせる危険もある逆転の投げを打ったりするかも疑問です」(相撲担当記者)

 昇進の条件は2場所連続優勝とハードルは高いが、相撲協会も日本人横綱の誕生に期待を寄せているから、どんなタイミングで難敵と当てるのか、取組にも“配慮”があるのではと注目されている。

 一方、ともに3場所連続休場というふがいない状態の2横綱に対しては、昨年の11月場所後に横綱審議委員会から初の「注意」決議が出されている。これは3種類ある決議のなかで2番目に厳しいもので、より厳しい決議は「引退勧告」となる。そうならないためには、初場所では15日間の全勤と2ケタの白星が最低ラインといわれている。コロナ感染の白鵬は3月の春場所に進退をかけることになりそうだが、そもそも協会の覚えが良くないだけに茨の道となる。

「連続休場とはいえ4場所前に優勝している白鵬にまで『注意』が出たのは、史上最多の44回優勝という実績も白紙だという協会の強い意思の表われです。今の協会に残ることができるのはイエスマンだけ。優勝インタビューで三本締めや万歳三唱をしたり、審判や横審批判をする白鵬は異端児と見られている。一代年寄が与えられないばかりか、襲名できる年寄名跡がないのもそのため。年寄名跡のメドが立つ、立たないに関わらず、春場所で全勤できなければ引退に追い込まれるのは間違いないだろう」(若手親方)

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