ユネスコ遺産登録の韓国祭・燃灯会に「青森ねぶた祭のパクリ」疑惑
NEWSポストセブン / 2021年1月28日 7時5分
慰安婦判決に続き、新たな日韓の火種になったのは「お祭り」だった。昨年12月16日、韓国の祭事「燃灯会」がユネスコの人類無形文化遺産に登録された。
燃灯会とは、数多の提灯や燈籠に火を灯して国家泰平を祈る韓国の伝統文化で、毎春、釈迦の誕生日(旧暦4月8日)に合わせて行なわれる。
1990年代以降は巨大な山車がソウルの街中をパレードする「燃灯行列」が行なわれ、全国から人が集まる一大イベントになっている。
問題はこのパレードのスタイルが、青森の「ねぶた祭」と酷似しており、“パクリ説”が絶えないことだ。ねぶた祭といえば300年の歴史を持ち、紙で作られた巨大な山車灯籠(ねぶた)と共に人々が街中を練り歩く日本の重要無形民俗文化財。2005年にソウルで開催された日韓国交正常化40周年イベントにねぶた祭の実行委員会が参加し、お囃子や踊り方の講習をしたこともあり、2つの祭の類似性がネット上で指摘されてきた。
日韓問題に詳しいジャーナリストの室谷克実氏が言う。
「燃灯会そのものは1000年以上前から韓国で行なわれてきた仏教行事ですが、巨大な山車がパレードするのは最近の話。そのスタイルはねぶたのほうがずっと先なので、これを参考にしたのではないかと言われているんです」
政界でも、自民党の片山さつき議員が過去にこのねぶた祭と燃灯会の類似についてブログで触れ、〈青森ねぶたも申請登録すべき〉〈日本の文化を守り、その価値を正しく認識させるために、今までのようなお人好し路線はダメ〉と綴った。
「青森ねぶた祭実行委員会事務局」に聞いた。
「2012年に韓国が燃灯会をユネスコに申請するという話が出て、我々のもとにも“ねぶたの主催者は何をやってるんだ”とクレームの電話が多数来ました。当時、我々は韓国の文化財庁にユネスコへの申請内容について問い合わせたのですが、“燃灯会の本質は提灯を手に祈ることであり、大型の山車灯籠は申請内容に含まれていない”との回答でした。
その内容であれば、ねぶたとは関係ない韓国の独自文化と言える。今回のユネスコ登録の決定を受けて韓国側に問い合わせや抗議をするつもりもありません」
これ以上、無用な争いは避けたいものだ。
※週刊ポスト2021年2月5日号
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