“世界の100人”坂之上洋子さんが語る人を惹きつける仕事術

NEWSポストセブン / 2013年1月2日 7時0分

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”世界の100人”戦略アドバイザー坂之上洋子さんが仕事術を伝授

 政府や企業、NPOなどの戦略アドバイザーとして活躍している坂之上洋子さん。2007年、『Newsweek』誌の「世界が認めた日本人女性100人」にも選ばれた今もっとも注目を集める人物のひとりだ。“よーこさん”の愛称で親しまれ、彼女の新刊『プレゼント』(メディアファクトリー)の帯には、楽天の三木谷浩史会長兼社長、メンタリストのDaiGoなど、幅広いジャンルの人からコメントが寄せられている。また『結婚のずっと前』(二見書房)やツイッターは女性から熱い支持を集めている。しかし彼女には、作家としてではなく別の顔がある。彼女の仕事術に迫った。

――デザイナーとして数々の賞を受賞、ベンチャー企業の副社長を経て独立と、いつもキャリアを潔く手放していますね。そのわけは?

坂之上:十代のときに、大好きだった母が43才という若さでがんで亡くなった、それが、ものすごく私の中で大きかったと思います。自分だって、いつ、病気交通事故で死ぬかもしれない。だから、その時々に自分がやりたいと思うことを素直にやろうと心で思っているだけなんです。

――肩書きや活動をかみ砕いていうと?

坂之上:私の仕事の一部は“アドボカシーストラテジスト”。日本にはあまりいないので知られていないですけど。社会を良くするために、政府に政策を作ってもらうように働きかける。権利擁護、保険医療、街づくり、被災地支援とか、誰もが大切だと思っていることを政策に落としていく仕事。政策って、与党野党両方から賛成して法案を通してもらわないといけないのです。でも内部でやろうと思うと、例えば自民党がやると言えば、民主党が嫌だと言うのが通例でしょう? だから、利害関係のない外部から、各党に説明してまわって党を超えて賛同をもらう、という調整する仕事ってかなり大事なことなのです。同時に世論にも賛同してもらわないといけないし。

――例えば? ひとつ例を教えて下さいませんか?

坂之上:例えば、今先進国の中でも、あまりにも多すぎる日本の犬の殺処分問題を解決する戦略をNPOと一緒に考えています。殺処分には何億円もの予算が使われていますが、例えば過疎地にいるお年寄りが犬を引き取るシルバー事業にすれば犬の命も救えるし、過疎地にお金がまわる仕組みがつくれるかもしれない。過疎地であれば犬を飼育する場所はいくらでもあるわけですしね。もちろん、犬を捨てさせない。里親を見つけるのもパッケージです。でも今のように単に大量に犬を殺していくだけなのはもうそろそろやめたほうがいいんじゃないか、と思うのです。そういうことをNPOや市と考えていくと、国の法律が邪魔していたりするんですよ。そういうのを全体をみながら、変えていく仕事でしょうか。

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