飲食業界の革命家社長 東京・蒲田で焼き鳥勝負「俺の信念」

NEWSポストセブン / 2013年1月9日 7時0分

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「俺のやきとり」1号店。約20種類の炭火焼き鳥が1本59円

 2011年のオープン以来、行列必至・予約困難な飲食店として一世を風靡している「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」。銀座や恵比寿、新橋といった好立地に計9店を出店し、フォアグラ、トリュフ、ワタリガニといった高級食材をふんだんに使った料理を1000円台で提供する。究極の価格破壊を実現させた秘密は、客の回転数を上げる“立ち食いスタイル”にある。

 そんな俺のシリーズを運営し、飲食業界に革命を起こしているバリュークリエイトが、今度は「俺のやきとり」をオープンさせた。場所は大田区蒲田(JR蒲田駅より徒歩5分)。昨年12月にA5ランクの和牛を食べさせる「俺の焼肉屋」で進出済みの地でもある。

 そうはいっても、昔ながらの商店が軒を連ね、焼き鳥専門店も多い激戦区。しかも、これまで同社が扱ってきた高級食材と違い、もともと単価が安く立ち食いも当たり前の焼き鳥業態で敢えて勝負する狙いは何なのか。

 1月8日、「俺のやきとり」オープンに際し、慌ただしくスタッフに指示を出すバリュークリエイト社長の坂本孝氏を直撃した。ちなみに、同氏は中古本販売のブックオフコーポレーション創業者で、現在は飲食業界に転身している名うての事業家だ。

――フレンチやイタリアンと違い、コストパフォーマンスの見えにくい焼き鳥業態に打って出たのはなぜか。

坂本:俺のシリーズはフードの原価率がだいたい65%~80%(俺のフレンチは72.8%)。そういう意味では焼き鳥も同じです。大きな声では言えませんが、大手焼き鳥チェーンが500円で出している高級鳥がウチでは1本59円で食べられるのですから。結局、そのくらい原価をかけないと本当の美味しさは分からないんです。

――他チェーンも真似できない価格破壊を焼き鳥でも実現させたということか。

坂本:原価をかけるのは度胸さえあれば誰でもできます。でも、客数を3~4回転させる保証がないから、皆ビビッてやらないだけ。だから、馴染みのある焼き鳥業態にも隙間はあり、“コロンブスの卵”だと思って勝負に出たわけです。これから競争はますます激化していくでしょうね。

――他店が追随してきた場合、「俺のやきとり」が生き残る保証もない。

坂本:「俺のフレンチ」とは違い、確かに焼き鳥店は真似することは簡単です。そこでウチは素晴らしい実績を持つ一流の料理人を招いて“腕前”で差別化を図っています。「俺のやきとり」では、銀座の名店を30年間わたり歩いてきた串焼き名人(甲嶋健造氏)や、新浦安オリエンタルホテルの元料理長(関口智志氏)を擁しています。

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