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大手が売り主のタワマンでも施工不良はある 欠陥住宅を買わないための最善策は

NEWSポストセブン / 2021年4月19日 7時5分

憧れのマイホームが欠陥住宅だったら?

 マンションを購入する際の選択肢として、立地や広さ、価格はもちろんだが、売り主や施工会社のネームバリューを重視する人も多いだろう。だが、いくら大手企業が手掛けたマンションだからといって欠陥がないとは限らない。住宅ジャーナリストの榊淳司氏が、マンション購入に潜むリスクについて解説する。

 * * *
 先日、某週刊誌が財閥系大手不動産会社が売り主となった都心のタワマンが、わりあい深刻な「欠陥住宅」であることを報じていた。じつは私もその記事にコメントを提供したので、取材を受けた段階からあらましを把握していた。

 普通に考えれば「え、本当に?」とつぶやいてしまうような事象である。何年もの間、新築マンションの供給戸数では1位を続けた財閥系大手の不動産会社が売り主で、施工は一部上場の名の知れたゼネコン、という取り合わせ。それが建築基準法を満たさない建材を使用したり、明らかな施工不良と断定できる状態のタワマンを建設し、販売していたのだ。

 そのマンションは建物が竣工してから約2年が経過しているので、すでに多くの人が住んでいる。

「上下左右から様々な生活音が漏れてくる」

 ある居住者は、そう訴えたという。記事によれば、売り主企業は施工不良を認めているという。買い戻しや慰謝料の支払い、補修の提案も行っているようだ。

 多くの人にとっての衝撃は、大手不動産会社が売り主となっているタワマンで、このように明らかな施工不良が露見したことだろう。

 私は首都圏や関西圏で販売される新築マンションの資産価値について、あれこれとモノをいうことを生業としている。時に一般消費者からマンション購入や売却についての相談を承る。

 よく聞かれることは、「どこの会社のマンションを買えば安心できますか?」といったことだ。はっきり言って、今回のような施工不良はどれほど名前が知られた一流企業でも起こり得る。また過去にも例がある。

記憶に新しい「傾斜マンション問題」

 例えば、三井不動産レジデンシャルが14年ほど前に分譲した「パークシティLaLa横浜」の事例がみなさんの記憶に残っているかもしれない。

 住み始めて何年も経ったある日、住棟の接合部で開放廊下の手すりが隣の棟とズレていたことに住民が気付く。調べてみると建物自体が僅かながら傾いていた。

 そのことを元の売り主企業に訴えたが、最初は「地震(東日本大震災)のせいでしょう」などと、のらりくらりとした対応。しかし、専門知識を持った住人の一人がマンションの建築図面と近隣の地質図を照合。支持杭が支持基盤に達していない可能性に気づいた。

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