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中高年の「スマホ脳」チェック 最初からナビ機能に頼るのは危険

NEWSポストセブン / 2021年4月23日 11時5分

「スマホ脳」を防ぐには?(イメージ)

 近年、若者世代の「スマホ依存」が囁かれており、『スマホ脳』(新潮新書)がベストセラーとなったが、真に注意すべきは50~60代が陥りやすい中高年の「スマホ脳」である。

 総務省・情報通信政策研究所が昨年発表した調査によれば、50代のスマホ利用率は88.1%、60代でも77.2%に及んでいる。その後も通信各社は次々とスマホの格安プランを提示。中高年のスマホ依存は進む一方だ。

 スマホ依存が進行すると、感情のコントロールが難しくなったり、眼の不調に直結したり、脳の機能低下を引き起こす恐れがあるとして、医師らも注意を呼びかけている。

 では、様々なリスクを孕む中高年の“スマホ脳”を防ぐにはどうすればいいか。脳神経外科医で『その「もの忘れ」はスマホ認知症だった』(青春新書)の著書がある、おくむらメモリークリニック院長の奥村歩医師は、「スマホに脳の代わりをさせすぎないこと」が重要だという。

 たとえば、以下のようなスマホの使い方には要注意だ。

●有名人の名前や映画のタイトルが思い出せないと、すかさずスマホで検索する。
●初めての場所に行くときはスマホのナビに最初から頼る。
●仕事や街角で興味を示したものを、観察せずにスマホで写真を撮って保存しておく。

「便利な機能をすべて否定するわけではありませんが、記憶をすべてスマホのメモ機能などに任せてしまうのは危険です。“思い出せないこと”や“覚えておきたいこと”にぶつかるたびにスマホに頼っていたら、人間の記憶力はどんどん錆び付いてしまいます。

 最近は“スマホで検索すれば分かりそうなことは覚えなくてもいい”という風潮がありますが、このようなスマホ任せの態度は脳が本来持つ“考える機能”の低下を招く」

『スマホ廃人』(文春新書)の著書があるジャーナリストの石川結貴氏は、「使う場所と時間を決めること」が大事だと主張する。

「本やテレビなら“このページまで読んだら”“この番組が終わったら”と区切りを付けやすいが、スマホはどこへでも持ち込めてしまうため、離れるタイミングを決めるのが非常に難しい。だからこそ、意識的に使う時と場所をコントロールする必要があります。

 最近のスマホには1日の使用状況を教えてくれる機能がついているので、それを利用する手段もあるでしょう。“食事中は見ない”“ベッドの上では使わない”と自分にルールを課すのも大事です」

 スマホはすでに我々の日常に欠かせないものになっている。だからこそ、付き合い方には工夫と節度が必要だ。

※週刊ポスト2021年4月30日号

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