カプセルホテルが女性客争奪戦 観光地に出店し進化アピール

NEWSポストセブン / 2013年1月17日 7時0分

 1泊の相場が3000円台と低価格ながら、狭い、清潔感がない、うるさい、セキュリティーが心配……などのイメージがつきまとってきたカプセルホテル。だが、近ごろは快適性重視の宿泊施設へと変貌を遂げている。

 いまだに全ホテルの2~3%程度のシェアしかないカプセルホテルだが、中には高級感を売りに、稼働率を上げ続けている施設もある。まずは全国で人気のカプセルホテルをいくつか紹介しよう。

■安心お宿(東京・新橋)
 JR新橋駅から徒歩30秒と好立地のため、ビジネスマンに人気。宿泊のほか湯処やネットカフェ利用がセットになったプラン(エコノミーコース)は3980円。貴重品BOXは静脈認証式、寝具はシモンズ製の特注品、客室内にはビデオオンデマンド完備で300タイトルの映像が楽しめるなど、快適設備が満載。

■ファーストキャビン(大阪、京都、羽田空港)
 飛行機のファーストクラスをイメージした空間で、部屋は「ファーストクラス」(1泊4800円~)と「ビジネスクラス」(同4500円~)に分かれる。32インチのテレビが備わったファーストクラスは、ベッド脇にテーブルが置かれスペースも十分。広々したロビーやラウンジ、大浴場、シャワーブースも完備。

■ウェルビー(名古屋、福岡)
 朝食バイキング付で1泊会員3600円(一般は4100円)。別料金でサウナやマッサージ(オイル、角質ケア、タイ式など)などのサービスが充実している。「ウェルビー名駅」(名古屋市中村区)には12室の「プレミアムルーム」(1泊会員5500円)があり、32型テレビやパソコン、作業机も設置されている。

■ウェルキャビン(福岡)
 九州最大の歓楽街である中州に程近く、部屋が広めの「プレミアム」や2人で利用できる「ツインルーム」もあるため、観光客に人気。「スタンダード」タイプは1泊3800円~。音楽スタジオでも使われている吸音材が壁やベッドに組み込まれ、いびきやテレビ音などの騒音を軽減。上質羽毛布団が安眠を誘う。

 こうして見ると、カプセルホテルは寝るためだけの“穴倉”から、ビジネスホテルにも引けを取らない“くつろぎ空間”へと進化していることが分かる。その背景には女性の潜在需要があったと指摘するのは、ホテルライフ評論家の瀧澤信秋氏だ。

「女性の社会進出に伴って、男性に劣らず終電後まで残業したり、職場の仲間と飲み明かしたりする女性が増えました。でも、ビジネスホテルに一人で泊まるのは気が引けるし、マンガ喫茶で仮眠するのも疲れるだけ。そこで気軽で安心に泊まれる施設があったらいいなという女性客をターゲットにしたのが、進化系のカプセルホテルです」

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