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消えない「アジア人差別」に私たちはどう応じてゆけばよいのか

NEWSポストセブン / 2021年7月11日 16時5分

「その辺の国は冷戦終わったって、いまの50代から上は共産政権時代の教育と社会しか知らないからね」

 あとはフランスとは話が逸れてしまったためにここまでとするが、先生の言いたいことは「これからは日本人も差別されたら怒るべし」だという。

「昔は白人に言われたら黙るか笑うかなんて日本人も多かったんだよ。日本じゃ威張ってる大学の先生や文化人も白人に媚びへつらって、私も言えた義理じゃなかった。もうそんな時代じゃないし、これからの日本人はそんなことじゃいけない」

 これは白人にだけではなく、黒人に対してもそうだという。

「大学にはさ、黒人には文句を言っちゃいけないなんて先生もいたんだよ。日本人の学生と同じように黒人を叱ると差別だって問題にする先生もいた。相手が間違ってたら白人も黒人も関係ない。人種や肌の色じゃなく人間同士の話なのに、日本人は外国人となると弱いんだ。リベラルってそういうことじゃないのにね」

黙っていればわかってくれるなんて、もうそんな時代じゃない

 先生のおっしゃる通り、白人だろうが黒人だろうが間違っていたら毅然と対峙するのは当たり前の話だ。実際、楽天はバルセロナFCに抗議した。コナミはグリーズマンとのアンバサダー契約を解除した。この姿勢は素晴らしいと思う。一昔前の日本人なら「こちらが我慢すればいい」「話し合えば通じる」「もう許してあげよう」なんて、差別されている上に卑屈というお得意の弱腰対応を繰り返しただろうが、もう日本人も黙ってはいない。

「私だって猿が服着てるなんて言われたこともあるし、ユニオシ(丸メガネをかけた出っ歯でチビの日本人、ハリウッド映画『ティファニーで朝食を』に登場する典型的なストックキャラ)なんて囃されたこともある。昔はフランスの立派な学者や文化人でも差別してきたよ。皮肉文化ってのもあるけど、受け取る側にしてみたら皮肉じゃくて差別だよね」

 声を上げなければ舐められていいようにされる。外交含め、かつての弱腰の日本人を下の世代は嫌というほど見てきた。そして悔しい思いをしてきた。

「これからの世代が変えてくれると期待してるよ。それにはもっと語学力が欲しいね。それで中国人なんかは力を示してる」

 今回のデンベレとグリーズマンの件も一番声を上げているのは中国系の人たちである。日本人の味方というよりは同じ東アジアの黄色人種として、黙っていると自分たちもヤラれるという感覚だろうが、SNSでも真っ向から論戦している。海外のSNSや掲示板に日本人なんてほとんどいない。彼らの問題行動はともかく、こういった強気の姿勢は見習いたい。それを支えているのは、やはり語学力なのだろう。

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