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都議選敗北で自民党に激震「反小池派」と「小池受け入れ派」に分裂も

NEWSポストセブン / 2021年7月17日 11時5分

自民党内では様々な思惑が巡る(時事通信フォト)

 東京都議選敗北の激震が止まらない自民党。党内からは都民ファーストの会を復活させた小池百合子・東京都知事との連携を真剣に検討すべきとの声もあがっているが、その小池氏は都議選翌日から政界工作に動き出していた。

 7月5日に二階俊博・幹事長と公明党の山口那津男・代表と相次いで会談、表向きは自公両党に「今後の都議会運営への協力」を要請したことになっているが、真相は違う。

「第1の目的は五輪の無観客開催への根回し。落ち目の菅(義偉)首相に付き合って有観客開催にすれば民意に反し、都知事も批判を浴びる。菅さんとの一蓮托生は避けなければならない。

 第2は総選挙と自民党総裁選のタイミングを探るため。そして最大の狙いは都議選での実績を強調し、“菅より選挙に強い”と今後の自分の利用価値の高さを2人に認めさせることにあった」(小池ブレーン)

 工作は成功したようだ。山口氏はその夜、「総選挙前の総裁選実施」に言及して菅首相に最後通牒を突きつけ、二階氏は小池氏の国政復帰を促した。

 五輪の無観客開催にも、山口氏が大きな役割を果たす。7月6日の記者会見で、「無観客も対象として検討すべきだ」と有観客開催にこだわる菅首相に注文をつけた。

「都議選敗北と公明党に外堀を埋められたことで総理は緊急事態宣言発出と無観客開催を受け入れざるを得なかった」(菅側近)

 菅首相と距離を置いた小池氏が注視しているのは自民党内の権力バランスの変化だ。

 自民党では安倍晋三・前首相、麻生太郎・副総理、甘利明・税調会長の3Aトリオと二階氏(2F)が主導権を争い、「3A対2F」の対決構図がある。二階氏が小池氏と近いのに対し、麻生氏が小池氏の入院を「自分で撒いた種でしょうが」と酷評したように、3Aは「反小池」の立場だ。

 党内勢力に勝る3Aは菅首相に続投を条件に二階氏の更迭と甘利氏の幹事長起用を要求し、二階氏は劣勢とみられていた。

 ところが、都議選敗北で菅続投シナリオは事実上消え、情勢は混沌としてきた。政治ジャーナリスト・角谷浩一氏が語る。

「劣勢だった二階氏にとっては巻き返しのチャンスで、小池カードがますます重要になっている。自民党では選挙に弱い若手議員や東京選出の議員から小池氏に頼りたいという期待が高まっている。

 中谷元・元防衛相や船田元・元経済企画庁長官のように安倍長期政権で冷や飯を食ってきた中間派のベテラン議員からも、小池氏との連携を求める声が出てきた。いまや自民党内の勢力図は政権内の主導権争いを超え、今後の政権の枠組み変更までにらんだ“反小池”と“小池受け入れ派”に二分されつつある」

もう一つの自民党

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