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田中圭、五輪アスリートも 爆買い企画を連発するフジテレビの狙い

NEWSポストセブン / 2021年7月17日 7時5分

もちろんテレビ番組はYouTube動画のように、ただ爆買いするだけでは成立しません。「地元に恩返し」「アスリートを応援する」「100万円ピッタリを目指す」などの構成にすることで視聴者を楽しませ、幅広い視聴者層に見てもらおうと工夫しています。

 また、爆買い企画は「番宣につなげやすい」のもメリットの1つ。俳優のドラマ・映画・舞台、アーティストのライブやリリース、アスリートの試合や中継番組など、当事者を呼んで「爆買いしてもらえたら番宣してもOK」という免罪符を与えて盛り上がることができます。事実、『爆買いスター恩返し』はドラマ『ナイト・ドクター』、『ジャンクSPORTS 3時間SP』は東京オリンピック中継の番宣になっていることからも、その有効性がわかるでしょう。

裏番組との「負け戦」を担う爆買い

 もう1つ特徴的なのは、フジテレビの爆買い企画が裏番組との戦いが厳しい時間帯を担っていること。

『爆買いスター恩返し』は、昨年10月3日が土曜18時30分~21時の放送で、裏番組にはTBSの『オールスター感謝祭』や、日本テレビの『I LOVE みんなのどうぶつ園初回2時間SP』という強敵がいました。

また、今年1月10日と4月18日は日曜19時~21時の放送で、日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』、テレビ朝日の『ポツンと一軒家』、NHKの大河ドラマがある最激戦区。実際この3回の視聴率は、個人3~5%台、世帯5~8%に留まり、同時間帯で主要局最下位というケースが目立ちます。

今回の17日も、TBSの『音楽の日』、日本テレビの『サッカーU-24日本代表VSU-24スペイン代表』、テレビ朝日の『プロ野球オールスターゲーム 第2戦』という大型特番があるだけに、『爆買いスター恩返し』は苦戦必至。フジテレビとしては、ある程度の「負け戦」を想定して編成しなければいけない時間帯であり、「厳しい中でも一定の結果を出せそうなコンテンツ」として爆買いが選ばれているのでしょう。

 フジテレビの爆買い企画と聞けば、現在でも『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「〇〇を買う」シリーズや、「男気ジャンケン」シリーズを思い出す人も多いのではないでしょうか。

「高所得者のスターにふさわしい豪快な買い物は、嫉妬や批判を通り越して笑いを誘うエンターテインメントの1つ」として定番化させたのはフジテレビだけに、今後はさらに笑いを誘う爆買い企画が登場するかもしれません。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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