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夏競馬の格言「1番人気馬の最内枠は危険」を検証 新たな格言誕生か

NEWSポストセブン / 2021年8月21日 16時5分

夏競馬の格言「1番人気馬の最内枠は危険」を確かめる(イメージ)

 誰もが夢見る“馬券生活”。「JRA重賞年鑑」で毎年執筆し、競馬を題材とした作品も発表している作家・須藤靖貴氏も、馬券生活を夢見て日々、競馬の研究に勤しんでいる。そんな須藤氏が、万馬券ゲットのために夏競馬の格言「1番人気馬の最内枠は危険」を検証する。

 * * *
 疑ってデータを取ってはみたものの、「夏は牝馬を狙え」などなど、人口に膾炙しているものはほぼおっしゃるとおりなのだった。でもそれじゃ面白くない。ひっくり返せないまでも、データをながめる中で新たな格言が生まれれば嬉しいのだが。

 で、今回は著名ではないものの、妙に気になる「1番人気馬の最内枠は危険」。

 2017年7月からの4年間で1番人気馬(以下1人)が【1】枠に収まったのは1万3310回中945回(JRA-VAN TARGET使用)。ほぼ14回に1度は現われる。確率としてはそんなもんか。人気ゆえにマークがきつくなり、最内枠でもまれて進路が不自由になりがち。力を出し切れずに終わるというわけである。

 たしかにそんなイメージはある。人気馬【1】がスタートから埋没し、あれどこいった?と思わせながらも白帽子がようやく直線で外から伸びてくる。しかし届かず。最短距離を走れる利点の霧散。恵まれた環境下での紆余曲折。そんな印象の曖昧さをぬぐうのがデータである。【1】に入った馬の首尾を見てみた。

 1人が【1】に入った945回。単勝回収率(以下、単回)71円、複勝回収率(複回)では82円。馬番フリー(1万3310回)だと「77円・83円」。勝ち切る点では【1】は特に有利とは言えないようだ。

 さらに人気順に見ていく。【1】に入った2人は「80円・84円」。3人は「87円・82円」。比べると1人の分が悪い。やはり厳しいマークの有無が関係していそうだ。

 目立つのが6人の「82円・83円」。人気の割に優秀である。馬番フリーでは「82円・78円」なので、6人が【1】に入るときには回収率はあがる。

 8人までの単回の順位を見ると、3人(87円)、4人(84円)、6人(82人)が上位。1人は7位だった。複回は2人(84円)、6人(83円)、1人と3人は82円で同率3位。

 ということで、「人気馬の【1】は危険」はどうやら正しい。そして狙い目は3番人気と6番人気となる。【1】に入った場合、単回、複回ともに1番人気を優越している。

 データを取った直後、ある土日の馬柱を眺めていると6人の【1】が5回ある。データは熱いうちに使え。こりゃ乗るしかない。単勝1000円、複勝2000円でどうなったか。

 1着1回、2着2回と図に当たったのだ。新潟のメインで鮫島克が勝ち切ったのが大きく、単回268円、複回も204円だった(もちろんこの条件下に限っての高率。トータルでは……)。

 ちなみに【1】の1人も5回。見送った結果は1着、2着2回、4着2回。単回24円、複回70円でした。

【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。

※週刊ポスト2021年8月27日・9月3日号

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