1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

永島敏行 高倉健さんからの「屈辱がエネルギーだ」の言葉に受けた感銘

NEWSポストセブン / 2021年8月31日 16時5分

「屈辱がエネルギーだ」の真意とは

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏による、週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優の永島敏行に、高倉健さん、田中邦衛さんと共演した思い出について語った言葉を紹介する。

 * * *
 永島敏行は若手時代に高倉健と映画で二度共演しており、『動乱』(一九八〇年)では部下役、『駅 STATION』(八一年)では弟役を演じている。

「高倉健さんと仕事できるなんて夢にも思いませんでした。

 非常に優しいんです。

 寡黙な人のイメージがあるかもしれませんが、普段はよく冗談を言って。僕が緊張しないようにフランクに接してくれました。

 健さんは小林稔侍さんを可愛がっておられたので、稔侍さんも僕が緊張していると話をしてくれたりしましたね。健さんが気にかけている人の世話を稔侍さんがする、という感じでした。

 これは『駅』に出た後だと思うんですが、僕の誕生日なのでマネージャーと二人でスナックで飲んでいたんです。そしたら、店に健さんから電話がかかってきた。どうしてここにいることが分かったんだろうと思っていると、『今から行くから』と。

 ここに健さんが来られても大変なことになりますので、マネージャーと二人で道路に出て待っていたら車でやってきて『誕生日おめでとう』って、ロレックスの時計をいただいたんです。

 健さんからは『屈辱がエネルギーだ』というお話を伺いました。失敗とかダメだったこととか、そうした恥を自分の中に溜め込んで、人は変わっていける──ということなんです。

 僕も最初は失敗ばかりでしたから、それはよく分かります。恥をかいたから前に進めたんだと思います。この仕事は恥をかくことです。それが全て表現に変わっていく。

 いわば、失敗してお金がもらえるわけです。なかなかこんないい仕事はないと思います」

『駅 STATION』では田中邦衛とも共演している。

「『若大将』シリーズを僕は全部観てるんです。その青大将と仕事できるなんて、こんな幸せなことはないと思いました。

 邦衛さんは父親と同い年でした。終戦の時に十三歳なんですよね。一番の思春期の特に、あの八月十五日をもって世の中が全く変わってしまった。だから自分が何を信じればいいのか─ということを、いろんな時に話してくれるんです。

 戦争という時代を過ごした方々、戦争に行っていなくても、その時に青春時代を過ごした人たちの想いを聞くことができました。それは、菅原文太さんもそうです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング