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50年代~70年代前半の“いい男”たち 「寡黙で無骨」から「中性的」に

NEWSポストセブン / 2021年8月29日 16時5分

“寡黙で不器用”を貫いた高倉健さん(写真/共同通信社)

 映画やドラマ、音楽界など、エンターテインメントの世界には、いつの時代にも“いい男”がいる。そして、人気を集める“いい男”のタイプは、時代とともに変わっていく──。

 1950年代は映画黄金期だ。

「『ローマの休日』(1954年日本初公開)などの洋画上映も本格化し、人々の欧米文化に対する憧れが強い時代だった」

 そう振り返るのは、世代・トレンド評論家で立教大学大学院客員教授の牛窪恵さん。

「そんな中、欧米人に負けず劣らずの股下80cmのスタイルを持つ、石原裕次郎さん(享年52)が登場。男女問わず憧れの存在に。この頃は、顔だちがいいだけでなく、立ち姿もかっこいい人が“いい男”として支持を集めていました」(牛窪さん・以下同)

 俳優は“銀幕のスター”と呼ばれ、手の届かない存在。

「彼らは映画代を払ってでも見たい美しい存在だったので、スターは、夢を壊さないために生活感を出さず、食事風景すら隠す俳優も多かった。高倉健さん(享年83)のように寡黙で私生活が一切見えず、ミステリアスな雰囲気を漂わせている、そんな男性に女性たちは憧れたのです」

 その流れは1960年代以降も続いていく。

ヒッピー文化の影響でいい男は短髪から長髪へ

 1960年代に入ると、東京五輪(1964年)を機に一般家庭にテレビが普及。1960年に44.7%だった白黒テレビの世帯普及率は、1964年に87.8%に倍増した。

「テレビの普及がいい男の幅を大きく広げた」。そう分析するのは、イケメン評論家として情報番組などに出演し、2004年から「いい男祭り」を企画・主催している沖直実さんだ。

「1961年に『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ系)のような音楽バラエティー番組が次々に制作されるようになるとスターが身近な存在に。

 俳優として映画に出演し、テレビでは歌を歌う。そんな若きスターが生まれたのもこの時期。西郷輝彦さん(74才)、橋幸夫さん(78才)、舟木一夫さん(76才)の御三家がまさにそう。

 端正な顔立ちの西郷さん、切れ長の目元が涼しい橋さん、笑顔が愛くるしい舟木さんと、それぞれの個性が光り、女性たちは、それぞれ好みの人を応援するようになりました」(沖さん・以下同)

 1960年代半ばになると、それまでの、寡黙で無骨な男性像が一変する。

「ザ・ビートルズの来日やグループサウンズブームで、ザ・タイガースの沢田研二さん(73才)のように、華奢で中性的なルックスの男性が人気を集めるようになりました。

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