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「ジェネリックをやめたら健康に…」原因となる薬と体質の関係

NEWSポストセブン / 2021年9月5日 7時5分

 また、添加成分が異なることで「効き目の時間」が変わる薬もある。

「気管拡張薬のテープ製剤でこんな例があります。先発薬はゆっくり持続的に効果を発揮しますが、ジェネリックは皮膚からの吸収が速く、効き目がすぐに出てしまう。急に効くことで、副作用の『動悸』が起こりやすくなります。また、生活する時間やリズムによっては薬の効き目が急に訪れることで『体調不良』だと感じることもある」(同前)

体質に合っているのか

 高血圧の治療薬として使われる降圧剤のカルシウム拮抗薬や抗てんかん薬などの発作を抑える薬では、体内で有効成分が溶け出す時間を調節したり、血中濃度を保つために徐放剤(有効成分がゆっくり溶け出す薬)が望まれるが、「ジェネリックでは再現が難しい要素の一つです」と佐藤医師は言う。

 錠剤の「形状」や、薬の「包装材」によっても、薬としての性質が変わることがある。

「腎不全の治療に使われる尿毒症治療薬では、先発薬は〝金平糖〟のようなギザギザした形でしたが、ジェネリックは丸形になりました。すると、ジェネリックでは血中濃度、薬の効き目が落ちてしまった。先発薬の金平糖形は表面積が大きいことで体内で吸収されやすく、形が効き目に貢献していたのです。

 また、魚脂から作られた血液をサラサラにするための粒状の薬は、酸化を防ぐために袋の中に窒素を充填していました。しかし、ジェネリックでは酸化による悪臭が生じてしまった。臭いによる飲みにくさだけでなく、品質保持にも影響があったという研究結果もありました。包装材の技術も重要なのです」(同前)

 先発薬では発売後の改良があったのに、ジェネリックにそれが反映されるまでに時間がかかるというケースもある。

「ある抗生物質は、100mgを1日3回飲むことになっていたところ、効果が悪いうえに“耐性菌”を増やしてしまった。そのため、500mgを1日1回と変更することで、一気に細菌を倒し切る方が良いとわかった。

 先発薬はすぐに変更したものの、ジェネリックではメーカーごとに対応が分かれました。100mg製剤のまま、しばらく販売されたものもあり、そのまま処方し続けていいのかどうか現場は困惑しました」(同前)

 病院や薬局の窓口でジェネリック薬を勧められることの多い患者は、どう見極めるべきなのか。前出・岡田医師が言う。

「多くの医師は、『どっちでもいいんですよ』と言うかもしれません。しかし、ジェネリックと先発薬は同じ薬ではないし、かといって全く違う薬でもない。ジェネリックに変えたことで違和感を覚えたら、自己判断をする前に医師に相談してください。変えたあとは、患者さん自身が経過観察を行なう。たとえば血圧の薬をジェネリックに変えたら、血圧の変動や脈拍について確認してください。その微妙な違いをチェックし、自身の症状や体質に合う薬を選ぶことが大事です」

 先発薬にしろ、ジェネリックにしろ、自らに合う薬を見つけることが肝要だ。

※週刊ポスト2021年9月10日号

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